これが未来のカメラ!OLYMPUS AIR A01を実際に触ってみた感想

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ただのレンズ型カメラじゃない、クリエイター・メイカー・ハッカーのためのカメラが登場!

2015 02 05 18 55 29s
オリンパスより発表になった「OLYMPUS AIR A01」を発表日当日の2月5日にブロガーイベントで触ってきました。

「オープンプラットフォームカメラ」(OPC)として既にじわじわメディアに露出していましたが、発売日が3月6日と公表されました。

詳細や商品写真はニュースリリースに載っています
オリンパス ニュースリリース: アプリで楽しむ一眼画質、オープンプラットフォームカメラ「OLYMPUS AIR A01」を発売

OPYMPUS AIR A01とはどんなカメラ?


どんなカメラかというと、レンズを取り付ける本体部分のみでファインダーや液晶モニターがありません。
以前より発売されているソニーのQXシリーズに似た外見です。

OLYMPUS AIR

ただ、コンセプトが違うもので、外見の3DデータやスマホアプリのSDK公開により、作れる人が工夫次第で色々なことに使える可能性が広がる商品となっています。

画質は一眼カメラと同等で、マイクロフォーサーズ規格のレンズが自由に交換できます。
(レンズなしの本体のみ、およびレンズ付きのレンズキットの2機種が発売されます)

実際に撮影する時には、このようにスマートフォンをモニターとして使用します。
スマホと本体はWifiまたはBluetoothで接続され、取った写真は本体内のSDカードにまず保存されます。

OLYMPUS AIR

用意されているアプリは8つあります。
このうち中央の「OA.ModeDial」が一番使う撮影用のアプリで、一眼カメラと同じく絞り優先モードなどのモードやその他色々な設定をして撮影ができます。
OLYMPUS AIR

もちろん、本体とスマホは離れた距離からでも使用することができますので、既に面白いアイデアが創出されています。

私が使ってみた感想


最初におことわりしておきますが、発売前の機体であることと、イベントなので多数の同機種カメラが集まって動作しているという少し特殊な状況での動作となります。

さて、ファーストインプレッションですが、カメラ本体の外見や手触り的なものなどは、普通にこれはカメラ系の精密機械であると思えるもので、すごく突飛なものではありません。

いざ撮影と思い撮影しようとしたところ、アプリが8つもあるので、どれを起動したら良いのかが分かりませんでした。すぐにオリンパスの方に教えていただき「OA.ModeDial」にたどり着きました。

このあたりは、初めて一眼カメラを触って、どのように撮影したらよいのか分からず、説明書を一生懸命読まなくてはならないのと同じような感じです。初見で直感的に触れるものではないですが、すぐに慣れます。
アプリを8つに分けているのは、アプリ内でごちゃごちゃメニューがたくさんあって迷うより、用途毎に起動して欲しいという思いでそういう設計になっているということです。

アプリでの撮影ですが、設定がものすごくたくさんあるので、自分好みの設定にするのには少々時間が必要です。一眼カメラと同様にシャッタースピード優先モードなど色々選べます。何も考えなくても良さそうなオートモードも用意されています。

撮影ですが、本体からスマホにリアルタイムに転送されてくる映像を見ながらシャッターを切ることになります。その時のファインダー画像は、実際に撮れる写真よりもだいぶ解像度が低いものになります。これは、本体からスマホに画像を転送するのが追いつかないからだと思います。シャッターを切るまでどう写るかは細かいところまでは分かりません。

また、なかなか保存されずに時間がかかる場合もありました。ずっと保存中が表示されています。
(撮影に使用した本体は既に右下に置かれています)

OLYMPUS AIR

いざ撮影した後ですが、写真は本体内のSDカードに保存されるので、それを見るためにはビューワーから読み出しに行かなくてはなりません。これがタイムラグを感じるものだったので、ローカル保存のカメラとは違うなと思いました。

画質ですが、確かにミラーレス一眼カメラ的な感じで、結構よく写ります。
会場が暗めだったのでシャッタースピードが遅くなり被写体ぶれしていますが、固定のものはハッキリ写っています。

ろくろを回しかけているしゅうまいと、ロフトワークmayumine氏、コンビニおでんダイエットnarumi氏

OLYMPUS AIR
※クリックで原寸大写真を別タブまたはウィンドウで表示します

一眼カメラと同様にレンズ交換が可能というのは表現の範囲を広げてくれそうです。
ちょっと長いズームレンズをくっつけたところ。

OLYMPUS AIR

会場でのタッチ&トライでは、お題を元に各自で写真を撮るという時間もあったのですが、我がチームはパウリ効果(触った家電やコンピュータを不調におとしいれる魔法の手)を持つ人間が集まってしまったのか、カメラが言うことを聞かずに20分くらいの時間で殆ど何も撮影ができませんでした。

同じカメラが大集合してしまい、WifiかBluetoothが混線気味でなかなか通信ができなかったのかなと思います。
本当の使い勝手はモニター機を送っていただき個別に使える発売日後に確かめたいと思います。

クリエイターが考えた新しい使い方


私のようなシロウトには考えつかない、新しいカメラの使い方の例が紹介されました。

movement」はパーティーなどのシーンを天井から釣ったレールの上をカメラを走らせて、臨場感たっぷりの映像を撮る装置です。映画っぽい映像が撮れそうです。

スパイカメラ」は、記念撮影を撮ってもらえる仕組みで、特定の場所に行ってアプリを使うと、自分が写った写真を手に入れることができるというものです。

一番インパクト抜群だったのがジョセフ・テイムさんで、セルフプリクラを一緒に撮れてプリントアウトもできるウェアラブルな装置を披露しました。まばゆい電飾がヤバい人(褒めてます)感満載で、イベント後にこのままの格好で渋谷の夜に消えていきました。USTREAM中継しながら東京マラソンを走ったりしている有名人です。

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周辺機器も面白い物がたくさん作られそう


3Dデータが公開されているので、3Dプリンターなどで自作のケースや撮影機材が作れます。

クモ型のスタンド
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リモコンカーに搭載
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動物の視点から撮影
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感想


オリンパス社員の方に、「老舗のイメージがあるオリンパスからこんな機種が出るとは驚きました」的なことを申し上げたところ「よく言われるんです」という回答でした。
社内の承認を通したりとか、プロジェクトの立ち上げ自体にとてもパワーが必要とされた、そんな機種だと思います。

今までの「完成品」を提供していた商品とは違い、ユーザーと共に作っていく新しいタイプの商品を世に送り出す、とても意欲の詰まったカメラです。

まだ初号機なのでぎこちない部分はありましたが、既存のカメラではできない映像表現やプロダクトに挑戦したいメイカー・ハッカーにはまとない機会だと思いました。

これがクリエイターゴコロを刺激する「カメラ界の初音ミク」になっていったら、写真や映像の世界が面白くなりそうだなと予感します。

「未来のカメラってこうなっているんだよ」って子どもの頃の自分に教えたいなぁ。

発売中


販売はオリンパスのオンラインショップ限定(3月6日以降のお届け)
特別なモレスキンがもらえるキャンペーン中です

キャンペーン期間:2015年2月5日(木)~2015年3月31日(火)
キャンペーン期間中にOLYMPUS AIR A01(本体またはレンズキット)をご購入いただいた先着1,000名様に、スケッチや走り書き、ストーリーやアイデアなどクリエイティブな使用に最適な、こだわりの「MOLESKINEカスタムエディション・ハードカバーノートブック」(非売品)をプレゼント

OLYMPUS AIR|オープンプラットフォームカメラ|オンラインショップ|オリンパス

会場


イベントの場所は渋谷のデジタルものづくりカフェ「FabCafe」の上にあり運営のロフトワークで行われました。

ちょうど今バレンタインデーイベントでレーザー刻印のマカロンなどが作れる体験を行っています
FabCafe Valentine 2015 Campaign

お土産にいただいたマカロンはロゴマークを忠実に刻印
2015 02 06 00 45 05s

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[N] 「OLYMPUS AIR」ワクワクせざるを得ない!ボディケースやアプリを開発できる147gのオープンなカメラプラットフォーム誕生

この記事を書いたのは

しゅうまい(@shumai)です。 新しいこと楽しいこと不思議なこと、わくわくすることが大好きです。iPad Pro+Apple Pencilでの手書きメモがお気に入り。→ 詳しいプロフィール

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