「まんがでわかる7つの習慣」で地図を手にしよう
分厚い「7つの習慣」を読む前のガイドブックとして、とても良い本です!
殆どの自己啓発本は「7つの習慣」に既に載っている内容である、とも言われています。
それだけ内容の網羅が広いだけあって、「7つの習慣」はとても分厚く、一度では読み通すのが困難な本です。
ちなみにたいていの方がイメージするこちらの表紙の本から上記の本に翻訳が変わりました。
再読する方は新しい方(「完訳 〜」)が良いと思います。
そんな「7つの習慣」に立ち向かうのに最適なのが本書の「まんがでわかる7つの習慣」です。
まんがならではのストーリー仕立てなので、登場人物の心理などが具体例として身に染みてくるので、とても理解がしやすいです。
インサイド・アウト
7つの習慣の前に出てくる、すべてに共通する大原則です。
「物の見方を変えて自分が変わらなければ周囲の物事も変わらない」
亡き父のバーを復活させるためにバーで勉強中の主人公「歩(あゆみ)」は、ちょっとご機嫌ナナメのお客さんをうまく接客できませんでした。
うまく接客できなかったことは自分のコミュニケーション能力の不足なのに、お客さんの態度のせいにした主人公はマスターに注意されてしまいます。
「問題はいつも自分の中にある」
そこで、自分が間違っていたと悟った主人公は変わります。苦手なお客さんの接客もうまくできるようになりました。
「自分が変われば人は変わるんだ 何を得るのかすべては自分次第なんだ」
第1の習慣 主体的である
バーに上司に連れられてきた若い社員。彼は現状に不満があるのに、何も自分からは動いていません。
「君、本当にそんなことで成功するつもりなの?」「俺はやるときはやりますよ。ただ今の会社で本気を出しても…」
わー、めちゃくちゃ過去の自分だわ。このエピソードが一番心に来ました。
行動を起こすのはあなたの責任である。
自ら責任を引き受けて行動を起こすのか、それとも周りから動かされるのか、どちらの道を選ぶかによって、成長や成功の機会も大きく変わるのである。
第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
中堅企業の経理部に勤める28歳の女性社員。結婚はしたいけど彼は奥さんには家にいて欲しいタイプなので踏み切れず、仕事に対する情熱もいまいちで「夢って何だったっけ?」と思う日々。
行きつけのバーでマスターの話から「原点に立ち返る」ことを思い出す。
子どもの頃の海外旅行 言葉が通じたことがとてもうれしくて それで海外で仕事をしたいと思うきっかけになったんだった。
「明日からまた勉強がんばろうっと」
第3の習慣 最優先事項を優先する
全ての予定をきっちり時間通りにこなさないと気が済まない若手社員。
先輩からは「スケジュール通りに事が進んだからOKなんていうのは、逆に自分が時間に管理されているだけなんじゃないか?」と言われてしまいます。
人間活動の4つの領域のうち、「緊急でないが重要なこと」(第II領域)を大切にしなさいというのは良く聞かれる話だと思いますが、この「7つの習慣」発祥だったのですね。
「時間管理」という言葉そのものが間違っているという考え方だ。
問題は時間を管理することではなく、自分自身を管理することだからだ。
第4の習慣 Win-Winを考える
MBAを目指して勉強中の若者に「こんな小さなところで働いていないで上を目指したら?」と言われてムッときたものの、うまく対応できた歩(あゆみ)。実は若者の実家は和菓子屋でそれを継ぐように言われていて不満を持っていたので、話を良く聞くことで、シリコンバレーで緑茶が流行っているのでそれに合う和菓子を仕掛けるというアイデアを引き出すことができた。
「Win-Win」も良く聞くようになったフレーズですね。「Win-Win」に至らないときは「No Deal」とする選択肢もあることを忘れないでおきたいところです。
第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
歩(あゆみ)の働くバーに小さい女の子が迷い込んで来てしまう。「名前は?いくつなの?」と聞いてもなかなか打ち解けてもらえない。
マスターから「話を深く聞くことの難しさの1つは相手に対して無意識に上下関係をつくってしまっていうところにあると思う。特に子どもには気づかずそうしてしまう人が多いみたいだね」と言われて、歩はハッとする。
第5の習慣は普段意識していても難しいと思います。
ついつい「自叙伝的反応」で「私もそうだったから、あなたもこうしなさいよ」と単なる説教になりがちです。
そこで、「共感による傾聴」のために4つのステップが紹介されています。
第1段階:話の中身を繰り返す 「仕事が嫌なんだ」→「仕事が嫌なんだね」
第2段階:話の中身を自分の言葉に置き換える 「仕事にやる気が出なくて」→「そうか、会社に行きたくないんだね」
第3段階:相手の感情を反映する 「今日は休んでもいいかな」→「なんだか疲れているみたいだね」
第4段階:自分の言葉に置き換えつつ、感情を反映する 「今日は休んでもいいかな」→「疲れているようだから、会社に行きたくないんだね」
第6の習慣 シナジーを創り出す
CM曲作りに課題を抱えるフリーの作曲。最初はバーに遊びに来ている女子高校生に反感を持っていたが、CM曲をモニターとして聴いてもらい、お返しに進路に悩む彼女らに音楽を仕事に選ぶとはどういうことかを教える。
シナジーとは「A and B」の狭い範囲への「妥協」とは違う「第3の案」のことです。
シナジーの誕生には深いコミュニケーションレベルが必要です。
第7の習慣 刃を研ぐ
仕事に習い事に精力的で忙しいやり手のアラフォーOLは実は彼氏に「お前といると疲れるんだよな」と言われ自信消失気味。
「自分を磨くことを忘れない人には魅力を感じるかな」と言われても「そうだろうか…」と自問自答してしまう。
「日々自分は中から変わる用意があるか。それがすごく大切なんだと思う」と言われて、予定を入れない週末を作ってみることに。
自分という道具に投資することが「刃を研ぐ」習慣なのである。
効果的な人生を生きるためには、定期的に四つの側面すべての刃を研ぐ時間をつくらなければならない。
4つの側面とは「肉体」「精神」「知性」「社会・情緒」になり、バランス良く刃を研ぐことが大事です。
読者プレゼント
ここまでお読みになった方のために「まんがでわかる7つの習慣」の本を1名様にプレゼント!
(私が読んだ中古本になります)
締め切り:1月9日(木) 21:00
応募はこちらから → ※終了いたしました