私に乳がんの疑いがあった時のこと

北斗晶さんの乳がんを告白するブログ記事、衝撃的でしたね。実は私も検査に引っかかったことがあるので、その時の心境や体験談をシェアしたいと思います。

私が最初に乳がんの疑いありとされたのは、会社の検診で「乳がん検診バス」が来て、その中でマンモグラフィーを受けて結果が出たときです。

マンモグラフィーは胸を平らに押しつぶして両側から板で押さえ付けて撮影するので結構痛い検査です。
痛がっていたら「お胸が若いのですね」と言われましたが、若くなくていいからやわらかくなりたいよー（泣）という感じでした。

そのマンモグラフィーで画像に白い点が映っていたので、要精密検査とされてました。
もうその時点でガツンとショックを受けましたよ。
自分が乳がん？！って。
胸にひきつれや痛みなどの自覚症状はありませんでしたから、まさに青天の霹靂でした。

その頃、みんな通る道だと思うのですが仕事がいやでいやでたまらない時があり、病気になったら休めるかもと思っていたので、それが現実に引き寄せられてしまったのではと怖れました。
もしそうだったら、いっぱい休む必要が出るほど深刻な状態かもしれない…。

だって、私が好きだった川村カオリさんだって乳がんで旅立ってしまわれたし、どうしよう。
私の不安は日増しに大きくなりました。

精密検査は千葉県の鴨川にある亀田総合病院で行いました。
なかなか予約が取れない病院らしいのですが、会社枠があったので比較的すぐに受診ができて助かりました。
しかし、都内からは遠かったです…。

乳腺科の前に来ると、頭を隠すためにニット帽をかぶった女性患者が目に付きました。
治療中で髪の毛が無いのだと思われましたが、リアルで見ると衝撃でした。

検査は造影剤を点滴しながらMRIでの画像を撮りました。
私は今までそこそこ健康体でしたので、点滴をするのが初めてでした。
冷やっとする造影剤が血管から巡っていくのが分かりました。

姿勢は、胸の画像を撮るので、うつぶせで左右の胸をベッドの下に空いている四角い穴に収納するような感じで横たわります。
けっこう大きなバストでも撮れそうな余裕のあるつくりでした。

MRIは狭い筒に押し込められて、中ではカンカンカンとかグォーンという騒音がかなり大きな検査です。
なんだこの前衛音楽は？！と驚きました。
騒音防止にヘッドホンを付けてくれていたのですが気休め程度でした。
そんな状況で15分間くらい身じろぎせずに横たわっているのは大変でした。

検査が終わるとヘトヘトです。
そして、画像ができあがった頃に再度鴨川まで行って、結果を聞くことになりました。

診断結果は乳がんではなく、乳腺繊維線種というものでした。
要は良性の腫瘍です。
だから画像には写っちゃう。でも乳がんではない。

例えようもない安堵感が全身をしみわたりました。
ああ、良かった…。

そして、その後は都内の病院を紹介してくれて1年に1回の定期検査を受けるように勧められました。
最初の1,2年はおそるおそる検査に行っていたのですが、腫瘍が1ミリも大きくならないことが分かってきたので、このまま定期検診しておけば大丈夫ということになりました。

毎年検査をしていても進行が早くて2cmになってしまったというのです。

毎年検査していても１年で進行の早い癌だと乳房を全摘出しなければならないほど大きくなってしまう癌もあるんだという事を知って下さい。もちろん、癌の出来た位置にもよりますが…

これを読んで大変なショックを受けました。
検査をしているからと安心せずに、日ごろから自分の体の様子を把握しておこうと思いました。
それしか、できることが無い！！

定期検診を受けている私でもこれだけ不安材料があるのです。

もし、何もまだ検査をしたことが無いという女性の方がいましたら、検査を受けてください！
地方自治体によっては40歳から無料検診が受けられるところもあるようですが、40歳からじゃ遅いです。

国立がん研究センターがん対策情報センターの数字では、日本人女性の12人に1人が乳がんを患うとされています。
え、こんなに？と思ったら、こちらのサイトで勉強してみてください。

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