究極の現実ゲーム「あたりつき」by犬飼博士氏で人生を変える!の巻

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プレイすることで人生に影響が出るゲームはイングレスだけではなかった!

ゲームは現在イングレス(GPSを使った陣取りゲーム)とヘイデイ(農場経営ゲーム)にハマっているしゅうまいです。
特にイングレスは自分の行動に影響を与えるもので、これはすごいと思っています。

そんな私が、イングレスのレジスタンス軍つながりでゲーム監督の犬飼博士さんから新作発表の機会にご招待いただきましたので行って参りました。

壇上のコンピューターは作品に大いに関係のある「コモドール64」という古いマシンです。

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お披露目は赤坂にある東京エレクトロン株式会社の社員食堂「Solaé」で1月23日に行われました。
(ご招待いただき入場したもので普段は一般の方は入れません)
東京エレクトロンでは「Solaé Art Gallery Project」という文化事業で若手アーティストに作品発表の機会を提供しています。今回はその第9弾ということで長く続いているようです。

写真の左がゲームクリエイターの犬飼博士さんで、右側がキュレーターの塚田有那さん(SYNAPSE)です。

犬飼博士さんの作品紹介


(ツイッターのプロフィールより)

eスポーツプロデューサー・ゲーム監督「トイファイター」「UFC」「Mr.SPLASH!」「WWE RAW」日本科学未来館の常設展示「アナグラのうた」をつくりました。エウレカコンピューター(株)にて「eスポーツグラウンド」、「スポーツタイムマシン」を進行中。

「スポーツタイムマシン」は、他の人や過去の自分、はたまた動物園のアフリカゾウなどと徒競走のスピードを競える体感ゲームで、マリオカートのゴースト(過去のベストタイムのカートが表示される)の現実バージョンです。
第17回文化庁メディア芸術祭でエンターテイメント部門の優秀賞を受賞しています。

「あたりつき」絵馬タイプ


新しいゲーム「あたりつき」は「絵馬タイプ」と「お守りタイプ」の2種類が発表されました。

絵馬タイプは「絵馬からゲームの部分だけを抜き出した」というものという説明がありました。
遊び方は簡単です(写真が手ぶれしていてすいません)

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HOW TO PLAY(遊び方)
1:カードにあなたの目標を書いてください。何枚書いてもOKです。
2:この掲示板にカードを貼ってください。
3:目標に向かってプレイしてください。
4:目標にたどり着いた人は、犬飼博士までご連絡ください。粗品を差し上げます。

絵馬タイプは社員食堂の壁のボードに貼り出す形式になります。
この青い模様には意味があるのですが後ほど説明します。

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これは、なんという、社員食堂にマッチした、やる気を促す仕組みなのでしょう。
もちろん、目標は個人的なもの(マラソンを完走するなど)でもOKですが、前に進むためのエンジンをかけてくれるような、そんな素敵な展示です。

犬飼さんはゲームには当たりがあることが重要と考えて「あたりつき」シリーズを作成しています。
今回は絵馬タイプの方でゴールした人には次で紹介する「お守りタイプ」がプレゼントされます。
(東京エレクトロンの社員さんいいなぁ。今回、来場者で絵馬を書いた人には一つお土産にいただきました。)

「あたりつき」お守りタイプ


お守りタイプは携帯できるバージョンとなっています。こちらは近日発売予定です。

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中にはお守りの袋とスイッチと遊び方が入っています。

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HOW TO PLAY(遊び方)
1:あなたの目標(ゴール)を決めて、スイッチを押して袋に入れてください。
2:袋をカバン等につけ、目標にむかってプレイしてください。
3:目標にたどり着いたら、スイッチを取り出して押してください。
4:1に戻ってください。

お守りタイプは「4行のプログラムを体の中で実行することでプレイ」するゲームになっています。

私もさっそくカバンに取り付けてみました。

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目標を決めスイッチを押してお守りに収納すると、決めた目標の昇格感がありますね。
1つずつしか決められないシングルタスクなので、すぐにできて確実にやりたいことを目標に設定するのに適していると思います。

ライフハックで「ファーストタスクを決めなさい」というのがありますが、それに近いことが自然とできちゃいます!
日本人なので「お守りに入れた物は大事にしよう」と勝手に思ってしまうようです。
クリエイターにライフをハックされたとでも言うべき感じでしょうか。

模様に込められた思い


あたりつきの絵馬タイプを貼るボードとお守りタイプの模様は、実はコモドール64で1行プログラムで描けるものになっています。

そのプログラムは

というもので、「RND(1)」のところで乱数を発生させており、模様は全く偶発的に生まれたものなのです。

このプログラムは2013年にデジタルゲーム研究者が出版した本のタイトルになっており、そこから着想を得たそうです。

実機で動かすとこんな感じで実物は「GOTO 10」でループしているので、どんどんスクロールしています。
表示パターンは毎行でランダムに異なります。

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お守りタイプはジャガード織りでこのパターンを再現した袋になっています。
ジャガード織りはパンチカードで穴を開けた箇所で針を動かすことで模様を作り出す織機です。

複雑な模様を織り出すには以前には手間が必要でしたが、それをカードの利用で自動化しました。
コンピューターのパンチカードより先に織機のカードがあったわけなのですね。

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なお、このジャガード織りにたどり着くまでには、アルパカを飼って毛を取って作ろうかと思ったけど、白いアルパカは1頭200万円もするのであきらめた等、紆余曲折があったという興味深い話が披露されました。
他に蚕や羊も考えたけどボツで、この形にするまで結局3年もの時間が掛かったとのことです。
素材から作りたいという執念がすごいです。

このお守りタイプは、お守りなので昔のジャガード織りの仕組みやコモドール64が使われているというところに、良いレトロテイストを感じます。
ランダムから生まれた模様なのに、畳のフチにありそうな和風な模様ですよね。

また、説明書にあるように、この作品では必然と同様に偶然も大切なことであるという思いが込められているように感じました。

多重に織られたランダムの外装の中に、プレイヤーが各自の「目標(ゴール)」を閉じ込め
世の中全ての「必然」と「偶然」と付き合いながら、それぞれのゴールに向かって生活(プレイ)をしていくという遊び(ゲーム)です。

ランダムを重ねて重ねていったものが人生。

まさに、人生はゲームです。セーブポイントは無いけどね。
楽しんでプレイしなくては損ですよ。

そのための拡張コントローラーが「あたりつき」だと思います。
「ゲームとしていいゴールを用意したかった」という作り手の思いが達成できますように。

あたりつきシリーズ公式タンブラーはこちら
ATARITSUKI あたりつき

他の参加者の記事です
日常に潜むゲームの原点、ゲームクリエイター犬飼博士氏「あたりつき」発表会 | Game*Spark – 国内・海外ゲーム情報サイト

プレゼント


※プレゼントは終了しました

さて、ここでプレゼントのお知らせです。
今回、犬飼博士さんに無理を言って特別に「あたりつき お守りタイプ」を1つ読者プレゼント用にいただくことができました。近日発売予定のところをいち早く体験できます。

ゲームやメディアアートが好きな方にプレゼントしたいと思いますので、こちらから奮ってご応募ください。
メールアドレスで応募でき、簡単なアンケートがあります。(当選の連絡以外に流用することはありません)
締め切り:1月29日(木)23:59 まで
しゅうまいブログ プレゼント「あたりつき」お守りタイプ 終了しました

この記事を書いたのは

しゅうまい(@shumai)です。 新しいこと楽しいこと不思議なこと、わくわくすることが大好きです。iPad Pro+Apple Pencilでの手書きメモがお気に入り。→ 詳しいプロフィール

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