非デザイナーでも分かる!「視覚マーケティング戦略」でブランド力UP

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デザインのことがよく分かっていない私でも理解ができて、目からウロコがポロポロの必読本をご紹介します。

2015 01 28 00 47 52s

ウジトモコさんの最新著「問題解決のあたらしい武器になる 視覚マーケティング戦略」を読んで、デザインのことを学校などで勉強したことがない私には畑違いのはずの本なのに、とても分かりやすくて感激しました。

同時に、今まで良く分からずになんとなく人真似で行っていたブログやプレゼン資料の見せ方について、こう考えれば良いのか!というヒントをつかめました。

私のデザインがよく分かっていない度は、「トンマナ(トーン・アンド・マナー)」という言葉は知っていましたが「雰囲気」くらいの適当な単語に思っていた程度です。

この本は「少ない投資で大きなリターンを実現するノンデザイナーのためのデザイン戦略入門」ということで入門書になります。

どんな本?


この本で何度か繰り返されているのが「デザインは資産」という考えです。
使い続けられて機能し続けることで価値を増していくのがデザインの力で、消耗品としての使い捨てではなく、長く育てられるものを最初からよく考えて作りましょう、ということが言われています。

本の構成としては第1部で問題解決のために使える視覚デザインが紹介され、後半の第2部ではプロデザイナーから学べる見せ方のTipsが、そして巻末にはデザインの「べからず集」も付いてきます。
1冊ですぐに役立つ視覚マーケティングの勉強ができる本です。

以下、私が読んで気になった箇所からポイントを紹介します。

呼び方を変えてみよう


同じ物でも呼び方一つで全然違う物のようにできるよね、という例で「スムージー」という単語が挙げられました。旧来は「生ジュース」という名前でしたが、百貨店でジューサーで提供される昭和なものというイメージを塗り替えるために、新しい単語としてスムージーが登場しました。スムージーはハリウッドセレブも飲んでいることになっていますよね。

人は物そのものではなく、とりまく世界観を通して認識しているのでこういうことになります。
あまり売れなくなった古びたものにも、新しい名前を付けることで、ふたたび息吹を吹き込むことができるかもしれません。

デザインを分解してバラバラに作ってみよう


少ない投資でたくさん使えるデザインのコツは、要素をバラバラに分けておくことだそうです。
例として実際に手がけた「穂のか菜のか」というブランドが出て来ました。

実はこの本は著者のウジトモコさんから贈呈いただいたものなのですが、一緒に「穂のか菜のか」のグラノーラも分けていただきました。

2015 01 22 00 54 05s

ラベルの白黒のストライプが目を引く高級感あるデザインですが、こうなる前は「手作りの店」っぽいカントリー調な、のどかなパッケージでした。
それを、高級路線にデザインを変えることで、伊勢丹などでも取り扱いのあるブランドに育てることができました。

デザインは、白黒ストライプとロゴマークとロゴタイプとステートメント(ちょっとした説明書き)とカラーづかいというように、要素を分解して作成したため、他の形のプロダクトにも適用が簡単になっています。
パーツを組み合わせて使えるようにしておくというのは、パッケージの形が異なる商品を多数扱う際に重要そうです。

見つけてもらえるようにしよう


「かぐや姫の視覚マーケティング」という昔話を使ったたとえ話が面白かったです。
かぐや姫(自社)は、おじいさん(消費者・ターゲット)の通り道に位置取りし、キラキラ輝くことで目立って確実に見つけてもらえるようにした、というものです。

この際に大事な4つのポイントは
1. どの竹林に入るか(どのメディアを使うかetc)
2. 偶然に視界に入ること(ユーザー分析。竹取じいさんの竹林歩行ルートは?)
3. 他の竹よりも目立つこと(竹を光らせる)
4. 好感を持って見てもらうこと(黄金色は神様からの授かり物っぽい&じいさんは子無し)
となります。

そして更に大事なのが「竹林のブランド化」です。
探し物や求めているものが見つかりやすい竹林だったら、他の人もたくさん来ます。
良い竹林の例として、本好きに有名な代官山蔦谷書店が挙げられました。

集めたいものを見せよう


女性社員を増やしたいのにホームページのイメージに女性が写っていなかった会社が、写真やイラスト・配色を女性を意識したものに変更したところ、女性の応募者が殺到するようになったそうです。

自分が働いているところをイメージできない会社には、応募する気が起きないのは自然なことだと思います。
「類は友を呼ぶ」という単語が、実際にそうであるという例です。
外見が自分が集めたい人に似た雰囲気になっているかどうかは、チェックする必要がありますね。

その他にも


ここまで第1部から抜粋してお届けしましたが、本書にはもっとたくさんの実例が載っています。

また、第2部にはゴシック体から始めるビジネスマンのデザイン基礎講座やプレゼンテーション資料の作成のコツなど、実践できるTipsが多数あり、今すぐにでも活用できる内容です。

視覚面でチャンスを掴んだり、みすみす失敗しないように、デザインをあまり学んだことが無い人にでも分かりやすい本でとてもおすすめです。

法人から個人まで、ブランド力をアップしたい全ての方に!

この記事を書いたのは

しゅうまい(@shumai)です。 新しいこと楽しいこと不思議なこと、わくわくすることが大好きです。iPad Pro+Apple Pencilでの手書きメモがお気に入り。→ 詳しいプロフィール

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