「山」に関する本が大集合!山が好きになる #スゴ本オフ @モンベル

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「山」をテーマに色々な本が集まったスゴ本オフ。毎回違ったテーマに沿った本を一人ずつプレゼンするオフ会です。登山をしたくなる本から山の恐ろしさが分かる本まで色々と出そろいました。

スゴ本オフ
今回の会場は渋谷のモンベルさん。
クライミングウォールのある店内が印象的です。

参加者の本がこんなに集まりました。

sugohon

※以下、本やDVDにはリンクを付けています。
Kindle版があるものはリンクしているのでその場で読めますよ(危険!)

私が紹介した本


なぜか冬山の本ばかりになってしまいました。命がけのドラマは冬山で生まれるのですね。
この季節に頭の中だけでも凍える思いをするのもいいかも…。

「凍」は実在する登山家の山野井夫妻の話です。
二人の出会いから結婚までが、想いが真っ直ぐすぎて胸キュンします。
そして、奥さんの山野井妙子が転落して宙づりになった時の山野井泰史の判断が冷静すぎる…。さすが世界有数のトップクライマー。
この度紹介するにあたって読み返していてお二人のことがますます好きになってしまいました。

「ホワイトアウト」は山奥のダムを占拠した犯人達との攻防戦を描いた小説です。
山男のタフな格好良さが存分に描かれます。自分の極限を予め知らないとできない行動の数々。
これも(気温が)寒い描写が多く、夏に読むのに良いでしょう。
私は映画より小説の方が面白いと思います。

「氷壁」は今さら説明するまでもない名作。
これも亡き山男の友人のためにという話。
出てくる風景がいちいち昭和な感じで、携帯とかツイッターとか無いし。
メディアが切れたザイルについて騒いでも一方向で、普通の人が反論とかあんまりできない時代が、もはやもどかしい。

「山登りはじめました」は全く初心者の女性著者が山登りを楽しむ様子を描いたコミックです。
ノウハウ満載なだけでなく、著者が大自然に感動する心の動きもありありと描いてあり、こんな体験ができるなんて自分も山に登ってみようと思わされる一冊になっています。
情報量が多くコミックエッセイとして優れている本だと思います。続きも出てます。

最後は、DVDです。
「運命を分けたザイル」は雪山で遭難した二人の登山家が命からがら生還する実話に基づいた映画です。
極限状態で人間が消耗していく様子が克明に描かれていて、だんだん判断ミスをしたり幻聴が聞こえたりします。
それでも最後まであきらめない強い心の力が最大の武器でした。
目の前のことにくじけそうになっている人に見て欲しいです。

他の方紹介の本


複数の人が紹介した本から。やっぱり「山」というテーマだと良い具合にかぶりますよね。

山野井夫妻つながりでこちらの本も。
ギャチュンカンでの遭難からの奇跡的な生還を自身で振り返った書。

「白夜の大岩壁に挑む」は奇跡の生還から5年後に、二人が新たに挑んだ垂直1300mの氷壁の記録です。
二人とも既に手足の指のほとんどを凍傷で失っていて、そこからの驚異的なチャレンジです。

そして、なんと、これも山野井さん登場。
「ゴルゴ13」119巻「白竜昇り立つ」には、山のうんちくで世界に名だたる日本人クライマー2人として「フリークライミングの平山、それと冒険登山家の山野井だ!」というセリフが。
お話はチベットから隠れ逃げた生き神の少年パンチェンラマを探しに中国の山岳部隊と追いかけっこという荒唐無稽な設定です。チベットから依頼が来るゴルゴすごいw
あと、後半の話はゴルゴ13には珍しいギャグ回だそうで、一冊楽しめるそうです。

では、そろそろ山野井夫妻から離れましょうか。
複数の方が挙げていた本です。
「神々の山嶺」は「人間はドロドロしているけど、自然は美しい」ことが分かるそうです。
漫画化もされている本です。

「梅里雪山(メイリーシュエシャン)」も複数名から。
山で亡くなった山岳部の友達の遺体を捜索しに行く重い背景の話です。
山は麓の人には聖なる信仰の対象なのになぜ登るのか?と言われるなど、価値観の違いを痛感しながらも仲間の遺体を探し続ける著者。
大自然の前で生きる人々と交流を深めていきます。

「信念」は1万日連続登山にチャレンジする、外見はぼろぼろでホームレスかと思うような人(一般人)を取材した本です。
なぜそんなに毎日登山するのか。ほとんど信仰に近いものが伝わって来るそうです。

「クライマーズ・ハイ」は3人以上の方が挙げていたと思います。
日航ジャンボ機墜落事故を取材しにいく地方紙の記者の話です。
私は当時まだ子どもでしたが、この事故はとても記憶に残っています。

「墜落遺体」も日航ジャンボ機墜落事故の話です。
同事故について何冊かある本の中でも、こちらは遺体の身元確認をする人が書いたもので、克明なドキュメンタリーとなっているそうです。

おどろおどろしい本が続きますが「熊嵐」も複数名が挙げられていました。
熊が人間を襲う様子が生々しく描かれているそうです。
嵐のように人命を奪う熊との死闘の物語。

ここからは私がグッと来てメモった本から。私フィルターなので全員分載らなくてすいません。

まず「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」のDainさんがイチオシの「徹夜保証本」
「北壁の死闘」は山で発見された奇妙な死体から展開するストーリーが超級エンターテイメント小説とのことです。

「邂逅の森」は直木賞と山本周五郎賞を受賞しています。
大正時代に身分違いの恋から故郷を追われたマタギの青年の半生を描いた物語。
山に生きるマタギというミステリアスな存在について知りたくなります。

「チベット旅行記」は単身でチベットに潜入するお坊さんの話。
遭難しそうになると座禅を組んで生き延びる等、僧侶ならではの行動があるそうです。
遭難譚としても面白いとのこと。
全部読むと超長編なのでダイジェスト版がおすすめだそうです。
あと、既にパブリックドメインになっているのでKindle版やその他電子書籍が無料です。

「ミニヤコンカ奇跡の生還」は市民クライマーの遭難生還実話。
命からがら帰ってきたら本隊がいなかった、社会人だから。というあたりがサラリーマンの悲哀を感じさせます。

また遭難ものが続いちゃってますが「八甲田山死の彷徨」は有名な八甲田山の話。
2つの部隊のリーダーの統率の違いが明暗を分けるため、プロジェクトマネジメントの研修などでも取り上げられたりするらしいです。

「神去なあなあ日常」は林業の本。
都会の若者が林業の山村に放り込まれて成長していく物語。

「死都日本」は火山の噴火で日本が多大な被害を被るクライシスノベル。
緻密な描写は火山学者や地質学者にも注目されたそうです。
同作者の「富士覚醒」も面白いとのこと。

感想


いつものことですが、スゴ本オフは一人5分の持ち時間のはずなのに、全然それじゃ終わりません。
それも想定してかなり長時間会場を取っていますので、皆思う存分好きな本のことを語れます。
飲食(アルコール有り)も自由で、持ち寄りや差し入れがありますので、初めての方でもリラックスした雰囲気で発表できます。

今回は山がテーマなので山と渓谷社(ヤマケイ)の方も参加されて、思う存分山のおすすめ本を語っていただきました。
本職の方とのタイアップは貴重なお話も聞けて楽しみの一つです。

今回は会場が渋谷のモンベルのショップ最上階のギャラリーを使わせていただきました。
途中ではモンベルの方によるデモンストレーションもあり、最新の登山用品にこちらが驚きました。(別途記事にします)

あと、野生の熊を撮影するのが好きというすごい趣味を披露されていて、そっちもびっくり。
動画はYouTubeにアップロードされています。
WILDLIFE GRAPHICS – YouTube

イベントの様子はツイッターのハッシュタグ「#スゴ本オフ」で見ることができます。
Twitter / 検索 – #スゴ本オフ

主催のDainさんやすゆきさん、いつもありがとうございます。
本日知り合った方も、今後ともしゅうまい(@shumai)をよろしくお願いします。

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この記事を書いたのは

しゅうまい(@shumai)です。 新しいこと楽しいこと不思議なこと、わくわくすることが大好きです。iPad Pro+Apple Pencilでの手書きメモがお気に入り。→ 詳しいプロフィール

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