映画「リトルプリンス星の王子さまと私」大切なものは目に見えない

2015/11/7 映画の紹介・感想

1943年出版の不朽の名作が72年後に映画化。今だからこそできる映像描写で素晴らしい世界に連れて行ってくれます。

原作であるサン＝テグジュペリの「星の王子さま」は、1943年に出版されて以来、270以上の言語・方言に訳され、1億4500万部以上を売り上げてきたそうです。

星の王子さまの思い出

私は小さい頃に本を読んだことがあるはずなのと、家にはなぜか「星の王子さまカルタ」があり、お正月などに札を取り合って遊んだのを覚えています。これはテレビアニメのカルタ化商品だったはずなのですが、アニメの方は見た記憶がありません。どんなアニメだったんだろう。

あと、通貨がユーロになる前に旅行したフランスには星の王子さまが描かれた50フラン札がありました。これ、どこかにきれいに取ってあるはずです。お見せしたかったのですがどこに行ったのかは不明…。

そんな私と星の王子さま歴は置いておいて、今回の作品ですが、原作そのままではなく、原作の続きの話という位置づけになっています。

どんな映画？

映画公式のあらすじです

よい学校に入るため、友だちもつくらず勉強漬けの毎日を送る9歳の女の子。名門校の学区内に引っ越してきたが、隣には風変わりなおじいさんが住んでいた。ある日、隣から飛んできた紙飛行機が気になって中をあけると、そこ書かれていたのは、小さな王子の物語。話の続きが知りたくてたまらず、女の子は隣家を訪ねた。王子の話を聞き、一緒に時を過ごすうちに、二人はかけがえのない友だちになっていく。しかし、ある日、おじいさんが病に倒れてしまう。女の子は、もう一度王子に会いたいと言っていた彼のために、プロペラ機に乗って、王子を探す旅に出た——！
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今回は元飛行士のおじいさんの家の隣に引っ越して来た9歳の女の子が主人公です。
将来のために勉強ややることを全て分刻みでスケジュール化されて管理されているあたりが、現代事情を反映された皮肉の効いた設定になっています。

そんな女の子が、飛行機の部品で家の壁に穴を開けるというハプニングをやらかしたおじいさんと出会います。
おじいさんの話の中で星の王子さまとの出会いやストーリーが語られるところは、本を読んだことがある方なら思い当たるでしょうし、読んだことがなくても分かるようになっています。

ここの星の王子さまとの思い出パートは紙のクラフトの人形を動かすストップモーションアニメで描かれており、とても味わいがある上質な絵本を読んでいるかのような気分にさせてくれます。この映像表現だけでも必見です！挿絵のイメージを壊さずにうまく昇華されていて本当に素敵です。

▼ペーパークラフトの質感や造形が素晴らしい