相貌失認(失顔症)の人がして欲しい配慮ポイントのお願い
ブラッド・ピットが失顔症(相貌失認)を明らかにしたことは思った以上に多くの人に注目されたようです。そこで、顔が覚えにくい人がして欲しいことをまとめてみました。
実は社員証の名前をこっそり盗み見ることも多かった私です。
初めての人同士で会うときには名札があるとありがたいですし、「2回目以降も」つけていただくと助かります。
名札は名前だけじゃなくて、ツイッターのアイコンなどの画像情報があると分かりやすくなります。
「以前××でお話した○○です」という情報を提示していただけると助かります。
どんな話をしたかは覚えていますので、分からないのは顔だけなので、名前と一致すれば、前回の続きを話すのはスムーズです。
席替えや部署移動があった時、座席表どおりに座っていると名前が分かりやすいです。
私は学生時代までは座席のお陰で相貌失認をあまり不便に感じていませんでしたが、会議室に色々な人がぞろぞろ移動してくる会社では、たまにしか会わない人の認識が困難でした。
フリーアドレスの会社もありますが、席は固定が嬉しいです。
色の見分けが付きにくい人がいるのと同じように、顔の覚えが悪い人もいるのです。
治療法もありません。
本当に分からないだけなので、「私に興味がないのでは」「覚えるやる気が無い」等の、勝手な悪意の想定をせずに、「自分より顔が覚えられない人なんだな」と思っていただけるとお互いにハッピーです。
相貌失認には自分の顔が分からない程の深刻な人から、比較的軽症で日常生活を送れる人まで様々な人がいます。
重篤でない人は相貌失認とは言えないとかの線引きをせずに、「全ての人は自分より顔の覚えが悪い可能性がある」と考えてください。
足が速い人から遅い人まで非常に幅があるのと同じです。
以上、色々とリクエストをしてしまいましたが、このような配慮があるだけで、常に人間関係に不安や生きづらさを感じる相貌失認の人がどれだけ救われることでしょう。
有病率2%というのはマイノリティではありますが少ない数字ではありません。
50人に1人の人にも是非ちょっとした思いやりの心をお願いします。
相貌失認の人の顔の見え方
普通の人で、三毛猫と黒猫の区別をするのは誰でも容易だと思いますが、似たような黒猫が2匹いたらどうでしょう。飼い主のように毎日接している人以外では、すぐには見分けはつかないのではないでしょうか。
相貌失認の人にとっては、普通の人が似たような猫を見分けるのが困難であるように、人の顔の判別が難しいのです。
男性と女性のように明らかに違う人は当然見分けはつきます。
しかし、人が多い場合は「男性で黒髪短髪で黒縁眼鏡の白いシャツの人」まで来ても、これでも被る人がいます。
その場合は、顔に特徴が無い場合は、眼鏡の特徴に気を配って覚えるなどしないと、判別がちょっと難しいです。
だから、私は顔が整っていてあまり特徴が無いイケメン・美女よりは、個性的な顔立ちの人の方が好きです。
相貌失認の方へ
最後に、自分が顔の覚えが良くないと感じている方へ。
人間関係で生じるトラブルの全てを自分のせいにしないでください。生まれ持った症状のせいかもしれません。
必要以上に卑屈にならないで、人を覚えるのが難しくても、人から覚えてもらえる人になりましょう。
私はこのように開き直ってから、運が開けてきましたよ。
大丈夫です!
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