第18回文化庁メディア芸術祭で面白かった展示たち
文化庁メディア芸術祭の展示で私が面白いと思ったものを抜粋して紹介します。(アニメ・漫画・ショートフィルム系は割愛)
センシング・ストリームズ−不可視、不可聴
入り口すぐにある展示です。
人間が感知(センシング)できない電磁波を可視化したもので、コントローラーを触ると周波数を変えられます。
仕組みがよく分からなくても、美しい模様のアートが楽しめます。
THE CAPTCHA PROJECT
よくログインやアカウント作成時に出てくる歪んだ文字を入力させられる仕組みがCAPTCHAです。
それを中国の複製画家が手書きで表現。
機械が自動的に繰り出してくるCAPTCHAコードを人間が描画するあべこべさと、労働問題を示唆しています。
Drone Survival Guide
ドローン=無人航空機のシルエットや特徴をまとめたもので、偵察や攻撃から身を守るためのガイドです。
近い将来ドローンが溢れるまでに、慣れ親しんでおこうという、そして、ドローンの使用をどう許容するのか考えてみようという展示です。
印刷されたガイドをもらえます(数量限定)
Slime Synthesizer
スライムシンセサイザーは実際に触って演奏もできる展示です。
人体が電気を通すことを利用して、スライムを触って音程を変えたり色々な音が出せます。
絶対に触ってみるべし!
スライムは温度によって粘度が変わるので、触っているうちに柔らかくなってきます。
のらもじ発見プロジェクト
お子さんから誰でも楽しめる展示が「のらもじ発見プロジェクト」です。
キーボードから入力した好きな文字列がお店の看板に反映されます。
数文字しか無い看板から50文字のフォントを作成したものも。
文字数が増えるとお店が横に長くなるのも面白いポイントです。
文字入力を間違えたら「BS」のバックスペースで消去できます。
実際に使われた町屋にある陶器店「つるや」ですが看板を会場に貸し出しており、期間中はお店の看板部分には「展示中」という掲示がされているそうです。町屋のお近くの方はチェックしてみてください。
Auto-Complain
自転車に取り付けた装置で、道路の凹みや割れ目などを自動記録したり、凹みにスプレーを噴射して目立つようにしたりできる自転車乗りのためのセンサー。
修復が必要な箇所のマップは地方自治体に提出して改善要望を出すこともできる。
グーグルストリートビューカーの道路割れ目検出版のような自転車です。
感想
今年も面白い作品が集まっていました。
「こういう発想もあるのか!」とか「この解決法はすごい」みたいな展示がいっぱいあるので、右脳が刺激されまくりです。
やはり全部を完全に見ることはできず、かなりはしょって見て回りました。
じっくり見たい方は一日がかりを覚悟して行ってみましょう。
行こう!メディア芸術祭
入場は無料です。会期は2月15日(日)までと短いのでお見逃し無く。
追記:こちらに受賞作品の一覧があります
第18回 2014年 | 文化庁メディア芸術祭 歴代受賞作品
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