物流の巨大ターミナル羽田クロノゲートを見学してきたよ #クロネコアンバサダー

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ヤマト運輸の国内最大級拠点である羽田クロノゲートでスピーディーに運ばれる荷物を間近で見学してきました!

10月9日、クロネコアンバサダーのプログラムで見学会に参加してきました。
私にとって工場見学はかなり久しぶりで、「量」と「スピード」に圧倒される内容でとても楽しかったです。
後半のミーティングでは宅急便コンパクトの開発ストーリーが聞けたり、新しい提案を考えたりしました。

いざ見学へ


羽田クロノゲートは羽田空港の手前の京急穴守稲荷駅が最寄り駅です。
駅名表示にも「ヤマトグループ 羽田クロノゲート前」と書いてあります。

駅から歩くこと少し。あ、あれかな。結構大きな建物のようです。
(敷地の広さは東京ドーム2個分だそうです)

なお、見学ルートは宛名ラベルという個人情報が見えてしまうので撮影禁止のため、いただいたパンフレットで説明しますね。
(といっても荷物は目に止まらない早さで流れていくので誰の宛名も視認できませんでした)

見学者ホール


まず最初にヤマト運輸のビデオ映像の上映がありました。
「宅急便」が1976年に始まったこと。スキー宅急便やゴルフ宅急便、クール宅急便といった顧客ニーズにあわせた商品の開発。そして、日本全国対応になったのは小笠原諸島に対応した1997年でした。

配送は地域の「宅急便センター」に集められそこから「ベース」へ集約し地方に運ばれ、地方の「ベース」から「宅急便センター」に送られてドライバーが配達するという流れになっています。

見学者コリドー


羽田クロノゲートは事務棟と物流棟があり、荷物を運び込んだり作業をするのは物流棟で行われています。
手荷物を預けてから、物流棟の2階で見学をしました。

仕分けエリアに到着した荷物は、まず巨大なスキャナーを通ります。ここでバーコードを読み取って行き先を判別するのですね。

実物は、赤々とした光が強く照る感じで、底面以外にあるバーコードを必ず読み取れるように四方から光が当たっていました。直視していると目がチカチカしてきそうな真っ赤な光でした。

次に、クロスベルトソーターという機械が、大小様々な荷物をセルと言われる板の上に1個ずつのせていきます。

これは、かなり早いペースで荷物が流れていますが、空いているセルにきっちり1個ずつのせていく正確性と俊敏さに驚きました。本当に無駄が無い!
この動きが直接見られただけでも、社会見学の醍醐味が味わえたという感じです。

この機械制御は人間では追いつかない量の作業ができます。
最大で1時間に4万8千個もの荷物を仕分けられるそうです。
荷物は夜に量が多いそうで、セルにはほとんど空きがないくらいでした。

セルに乗った荷物は行き先別のシューターに振り分けられます。
この下ろす時にはセルの床がベルトコンベア状態に回転して、瞬時に目的のシューターで荷物を下ろします。
ここも効率良く、また押したりしないので荷物にもやさしいです。

あとでセルの床を触れる機会がありましたが、ゴムのような材質でダイヤ型に凹んでいて荷物を適切な摩擦力でピタッと止めて送り出すことができるような材質になっていました。

なお、物流棟の上の方の階(3F〜7F)には様々な「付加価値」のエリアがあります。
例えば家電メーカーからの依頼で家電の修理をするエリアがあります。

これによって、修理工場に往復する手間が要らなくてすぐに修理した家電を送り返せます。

また、オンデマンド印刷の設備もあり、パンフレットなどをお客様の属性に合わせて個別に封入するということもできるそうです。

こちらの付加価値のサービス提供については全然知りませんでした。
物流だけでなく、こういったサービスの提供で、お届けの早さという価値が提供できるのですね。

集中管理室


壁にモニターが24台も並ぶ集中管理室は見学時点ではわずか2名の作業員の方が詰めていました。
色々な場所のカメラからの映像や、広い物流棟のどこに荷物の滞りがあるかなどがモニターに表示されていました。
トラックが今つけているかどうかも分かり、全部で104台のトラックがつけられるスペースがあるそうです。
何か異常があった場合には指示をするコントロールセンターになります。

展示ホール


最後に2本の映像を見ました。
まず、国際クール宅急便の紹介で、北海道で取れた海産物を翌日には香港・台湾・シンガポールのレストランに並べることが可能となるそうです。これって輸送経路全てがクール宅急便に対応していないとできませんから、まだ対応地域は限られますが今後広がっていったら、世界で美味しい「和食」を提供できそうです。

次にメンテナンスサポートサービスの紹介で、家電の修理を羽田クロノゲート内で行います。
家電メーカーでの修理だと修理工場に送る手間や時間がかかってしまいますが、ここで修理すればすぐに別の階に移動するだけで、返送の物流ルートに載せることができます。
例えば神奈川県から出した家電は翌日には戻ってくるほどスピーディーさを実現しているそうです。

展示ホール最後はFRAPSという荷物ピッキングシステムの展示で自分へのお土産を3つ選択するという体験もできました。
これは、バーコードを読ませた際にピッキングすべき棚のランプが光るのでそこから商品を取ってボタンを押すとランプが消えて、全ての商品を取り終えるとグリーンに点滅するので終了を確認できるという、半手動のシステムです。

私はクリアファイル、エコバッグ、シールの3つをお土産にいただきました。

アンバサダーミーティング


ミーティングスペースに場所を移して、宅急便コンパクトについてお話を伺ったり提案をしたりしました。

スワンベーカリーのサンドイッチとドーナツもいただきました。
スワンベーカリーは障がい者の自立と社会参加を支援するためにヤマト運輸の故・小倉理事長が設立したパン屋さんです。

宅急便コンパクトは、フリマアプリやオークションなどで小さい荷物を送りたいというニーズの高まりをキャッチして生まれました。

形は段ボール箱の試作品をたくさん作ってその中から最終的に選び抜きました。名前候補も「宅急便スマートボックス」など色々な案があがった中から考えたそうです。

こちらはボツ案になったカラーリングのもの。

重さ制限が無いことについては、宅急便コンパクトの容積を全て金属で満たした極端な場合にはかなりの重さになってしまいますが、鉄くぎを詰めた場合の3.75kgまで入ればいいかなという想定にしてあるそうです。
本当に金属で満たした場合にはプラチナの場合2億円分以上となってしまいます…。
新商品の開発時にはこのようなケースまで考え抜かれているのですね。

次に地域限定の宅急便コンパクトの箱が紹介されました。
広島の宮島限定のものや、沖縄のボックスはイラストもきれいな特別のボックスです。

このようなご当地ボックスを47都道府県全部でやりたいという野望もあるそうです。

なお、今回は特別にオリジナルBOXをいただけることになりました。好きな絵柄と色を選べるものです。

ブロガーからの要望を考える時間では、防水ボックスが欲しいとか、厚みがもっと厚いタイプの箱の規格があると良い、デコレーションに凝ったボックスのアイデアなどが挙げられました。

出て来たアイデアはボックスにメモ!

個人的には「信書を送れない」という制約周りのお話を聞けたのが興味深かったです。
宅急便に「みかん送ります」という送ったものに関するメッセージは入れても良いのですが「お元気ですか?こちらは云々」みたいな関係が無いお手紙を入れることはできないのだそうです。

感想


いつも宅急便を受け取るたびに、途中はどうなっているんだろう?と気になっていました。
通販などで頼んだものが最速で翌日には届いてしまいます。早いですよね。

その秘密の一端を間近で見学することができて、機械化による効率的な荷物の仕分けなどのシステムが存在することが分かりました。
きっと手早くさばける仕組みがあるんだろうなぁとは思っていたのですが、想像以上でした。

また、羽田クロノゲート内での付加価値のサービスの充実ぶりについては、予備知識が全くありませんでしたので、そんなことまでやってくれるの?と驚きました。家電の修理をメーカー工場に持ち込まずに済むというのは発想の転換ですね。

物流って物を届けるだけではないのだと改めて分かって、とても興味深い見学イベントでした。

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この記事を書いたのは

しゅうまい(@shumai)です。 新しいこと楽しいこと不思議なこと、わくわくすることが大好きです。iPad Pro+Apple Pencilでの手書きメモがお気に入り。→ 詳しいプロフィール

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