沖縄県民の興味深い県民性
私は横浜生まれ東京育ち現在埼玉在住という特筆すべきことのない暮らしをしてきており、今まであまり県民性というものについて考えたことがありませんでした。
しかし、先日のある懇親会で沖縄県民についての話を聞いて、とても興味を持ちました。
沖縄県出身の人は、首都圏で生活してきた私とはいろいろ違うようです。
まず驚いたのが、「沖縄県人会」の存在です。
だって、東京都民会とか神奈川県民会とかって、あまり聞いたことがないですよ?
しかし「沖縄県人会」はどこにでもあるそうです。
確かに検索して見たところ、ほぼ全ての県というか都市に、果ては外国にまでありました。
私自身は出身地よりも興味関心などの方が仲良くなるためには重要なので、たまたま出身県が同じというだけで仲良くなる必要がある理由が私にはよく分からないですが、沖縄県人会の活動は活発に見えます。
しかも、沖縄県人の間のつながりはいわゆる「スモールワールド」になっていて、誰さんと誰さんは必ず数名の人間を介しただけで繋がっているそうです。
ソーシャルネットがない頃からソーシャルネット状態だったのが沖縄県出身の人の人間関係なのですね。
また、沖縄県という県だけでくくれないのが、沖縄です。
本島と離島ではまたいろいろ違うそうです。
観光で遊びに行く程度の私はあまり分かっていませんが…。
それから、本島の那覇市の中でも首里の人は「シュリンチュ」と特別扱いです。
かつては王都であったというプライドもあるのでしょうね。
興味深いのが「ナイチャー」という言葉です。
本土の人のことを内地の人という意味で言う言葉なのですが、若干の差別的ニュアンスが含まれることもあるとのことです。
「ガイジン」と同じような感じなのかしら。
さて、以前私は仕事で沖縄のローカル関連会社の人に本社の定型業務をアウトソーシングするという業務を担当していたのですが、「沖縄だけは違う時間が流れている」などのコメントを聞くことはよくありました。
しかし、私が仕事を頼んだ人は、若いので未熟なところはありましたが、一生懸命に期待以上に仕事をしてくれましたし、指摘には応えてくれました。
(でも、最後は「自分の夢があるから」と退職されました。夢をあげられる仕事じゃなくてごめんなさい。)
正直、この時にはあまり県民性の違いは感じられなかったので、先日沖縄県にゆかりのある人からお話をきけて、とても楽しかったです。
よくよく考えてみると、首都圏の人にも特性はあります。
例えば、「互いに不用意にプライバシーには立ち入らないので、賃貸住宅では隣の人の顔も名前も知らないのが普通」というのは、他の地方の人からすると、変なことなのかもしれません。
これは県民性ではないかもしれませんが…。
私は色々な出身地の人が混ざっている首都圏の環境がとても好きです。
また面白い県民性の話が聞けたらなと思います。
日本地図提供:CraftMAP