NAVERまとめは第2のWikipediaの地位を得られるか
「NAVERまとめ」は第二のWikipediaになるかもしれない | 熊坂仁美.comを読んで私なりに考えてみました。NAVERまとめの躍進ぶりは無視できない現象です。
NAVERまとめの急激な伸び
「NAVER まとめ」の月間訪問者数が1,300万人を突破 | ニュースリリース | ニールセン株式会社の記事によると、
- NAVERまとめの訪問者数は 2012年1月 593万人 → 2013年1月 1,335万人 と2.3倍 になった。
- サイト別月間訪問者数では、ツイッターを上回り、増加幅ではFacebookを上回った。
- リーチ率22%で、PCでインターネットを利用する5人に1人が月に1回以上閲覧している。
ということです。
(ただし、家庭および職場のPCからのアクセスでモバイルは含まない)
1年で2倍以上も伸びていたのですね。
検索に強いNAVERまとめ
NEVERまとめの訪問者がどこから来ているのか、
yahoo.co.jp 54.7% + google.co.jp 28.5% = 約7割が検索エンジンからの訪問となっています。
これはちょっと意外でした。私はソーシャルメディアでの共有が大きいと思っていたのですが、ツイッターからの訪問はわずか2.4%、Facebookからは1.4%しかありません。
つまり、殆どのNAVERまとめは、「検索されて読まれている」ことになります。
NAVERまとめがSEO的に強いであろうことは、以前に書いたこちらの記事で紹介しました。
ブログの下書きを「NAVERまとめ」で行うと色々はかどる件
NAVERまとめが検索に強いのは、私が作ったまとめも証明しています。
ニッチなキーワードでまとめを作ると、既に数あるブログなどを押しのけて、Google検索の1ページ目に比較的容易に載ることが可能です。
さすがにメジャーなキーワードでは無理ですが。
NAVERまとめとWikipediaの違い
そうは言ってもWikipediaが最強なのは変わりないです。
Wikipediaは一つの単語や項目あたり記事は一つです。
一つの記事を複数名が順次編集しています。
その過程で、ある程度の誤りや偏りは修正されていきます。
まさに「Wisdom of Crowds」を体現しています。
一方、NAVERまとめは、設定で複数名での編集は可能ですが、大多数のまとめは一人で編集されています。
また、1つの話題に関して幾つでもまとめを作れるため、時事ネタは複数の同じようなまとめが被ることが多いです。
インセンティブ制度導入後は、特にお小遣い稼ぎ目当ての安易なまとめやパクり行為が行われ、NAVERまとめ運営から注意も促されています。
しかし、NAVERまとめにはWikipediaには無い、独自の視点からのまとめも多く、百科事典的なWikipediaと比べると雑誌のような、特に何も調べたいわけではないけど見に行きたくなる何かがあります。
NAVERまとめの拡散力
私の体感でしかありませんが、ツイッター・Facebook等でNAVERまとめの記事を掲載すると、RTやシェアをされやすい傾向にあると感じます。
タイトルの後ろに「NAVERまとめ」と付いているだけで、見た人は「良い情報がまとまってありそう」という期待値があるので、リンク先が閲覧されやすいのだと思います。
また、前述のように検索エンジンからの訪問が多いので、最初の記事公開から比較的息が長いアクセスが見込めます。
私が以前に作成した相貌失認のまとめは公開後1ヶ月経っても1日に3回ほどツイッターで拡散されています。
NAVERまとめは第2のWikipediaの地位を得られるのか
これはジャンルやキーワードによって違ってくるだろうなと思います。
ジャンルによっては「ニコニコ大百科」や「IT用語辞典 e-Words」といった、やはりWikipedia的な単語解説コンテンツが上に来ることも多いです。
ところが、「仕事ができる人」のような曖昧なキーワードで検索すると、NAVERまとめの「すぐに結果が出る!仕事ができる人がしている7つの習慣 – NAVER まとめ」が3番目に出てきます。
また、「すっぴん」で検索すると、「【がっかりしない】すっぴんでもかわいい芸能人は? – NAVER まとめ」と「【ノーメイク】芸能人すっぴん画像、写真 – NAVER まとめ」が2番目と3番目に出て来ます。
用語以外でのNAVERまとめ、かなり強いです。
しかし、この感じ、どこかで味わったことがあるなと思います。
覚えていますか、「ブログ」が持ち上げられていた時のことを。(2004年くらいのことでしょうか)
ブログは検索エンジンの上位に来るとされていました。
実際にもそうで、そこに目を付けた業者により、こぞってスパムブログが大量に作られ、どうでもいい宣伝目的のページばかり検索にヒットするようになった時期がありました。
今では検索エンジンの進化により、そのようなスパム的なページはヒットしづらくなっています。
この先、Googleにペナルティをくらうような何かが無ければ、NAVERまとめは更に伸びていくでしょう。
結局は訪問元の7割を占める検索エンジンが鍵を握っていることになります。
(自分なりに考えたつもりなのに、見返したら熊坂仁美さんと全く同じ結論に達していました…。)
コメント
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