テレビ番組を作る人は大変だと目の当たりにしました
私たちが毎日何の気なしに見ているテレビ番組。それを作る現場の人は大変なんだなと、今回の一連のテレビ取材を受けて思いました。
20分程度のコーナーの収録に2日間
フジテレビ「ノンストップ!」の方の取材は2日間ありました。
1日目に室内でのインタビューと、お台場で歩いてくる人を当てる実験をしました。
2日目は病院に行くための待ち合わせから撮影があり、検査の様子と、検査後のインタビューがありました。
まさか待ち合わせ時点で既にカメラが用意されているとは知らず、駅の改札から出るところから撮影しますと、当日告げられてびっくりしました。
常に先回りしている撮影班。
しかもその待ち合わせの時に、前日の黄色が印象的な洋服とは違って地味な服装に変えられていたので、私は声を掛けるのに躊躇しました。
遠くから撮影されているのに、間違った一般人に声を掛けてはいけないと緊張しました。
近づくと、実はピンマイクが服の上にちらっと見えましたので、これは一般人ではないだろうと声を掛けました。
番組収録中には、私が発した有名人の名前について、写真の使用許諾を求める電話を携帯でかけていたりして、一つ一つ許可を取るのは大変なことだろうなと思いました。
もちろん、許可を取ったのに実際には使われなかったのもあったようです。
テレビ番組を制作する方は、携帯電話が主な連絡手段で、メールは(IT業界と比べると)あまり使わないようです。
なので、テレビ取材の申込がメールであった場合でも、電話をかけた方が話が早いかもと思います。
病院での撮影は水曜日で、放送は木曜日です。
スタッフの方は深夜作業もしていたのではないかと思います。
2回目の取材はスピード勝負
テレビ朝日「ワイド!スクランブル」の取材申込はフジテレビの放送前日にメールで来ました。
独自に検索などして、やはり私に辿り着いたということで、取材が相次いだのは偶然です。
ノンストップ!にも出ますので、と伝えたら、その番組を見たそうです。
そして、番組の内容を決める会議が14時にあり、そこから取材依頼があって、当日の17時に六本木のテレビ朝日で待ち合わせとなりました。
めちゃくちゃスピード勝負です。
収録は2回目で、既に同じようなことを何度も話していたので私が慣れていて撮り直しも少なく、非常にスムーズに運び、1時間もしないうちに撮影は終了しました。
テレビ局の方は、撮影が終わったら、もうすぐに次の予定があるようで、分刻みのスケジュールで動いているようでした。
とても忙しいお仕事です。
仕込みじゃないよ
テレビを見た方の中には、これはテレビ局が適当に用意した劇団員じゃないだろうか等思った方もいるようですが(過去にそのような悪しきケースは少数あったようですが)、このようにちゃんと地道に取材対象者を探し出して取材をされています。
複数のテレビ局に出たということが、何よりの証拠ですし、病院できちんとした検査を受けましたので。
病院の院長先生までグルで仕込みとかそういうことは絶対に無いですよ。
私が伝えたかったこと
私が顔出しを解禁してテレビに映ってまで伝えたかったことは、「相貌失認という症状がある」ということを広く知ってもらうことです。
方向感覚に乏しい「方向音痴」と同じように、脳の仕組み上、顔が覚えにくいタイプの人がいるのだと認識して欲しいです。
そして、その症状に「相貌失認」という名前があるということも。
方向音痴の人に、「お前は努力ややる気が足りないから目的地にたどりつけないんだ。紙の地図でちゃんと行けるように訓練しろ。」とかあまり厳しく言わないですよね。それよりカーナビやスマホの地図アプリを使いますよね。(登山とかは除きます)
相貌失認も、コンピュータによる顔認識の装置が実用化されて、「顔の覚えが悪いので、顔認識装置着用で失礼します」というようになれば、便利だなと思います。
何も当事者だけでなく、接客業とかにも(プライバシーの問題はありますが)うまく使えると思います。
昨日病院で相貌失認の診断を受けたわけですが、これからも人の顔を覚える努力や工夫はし続けるのに変わりはありませんし、覚えられなくて当然のように病名を万能の免罪符のように振りかざすことはしないです。今までと変わらない、時々派手にトボけてるしゅうまいとお付き合いください。
— しゅうまいさん (@shumai) 2013年5月30日
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