母親のガラケーを格安SIMのFREETELに携帯番号そのままMNPした体験談
「スマホにしたいけどお金がかかるんでしょう?」という親御さんを持つ方へ参考になれば…。
この記事では長年ソフトバンクのガラケーを使用してきたシニアを、格安SIMのスマホに電話番号そのまま乗り換えた体験談を書いています。
ご家庭により事情は異なると思いますが、通信料金の削減に役立てば幸いです。
オススメは2段階方式
ガラケーに慣れた人をいきなりスマホに100%乗り換えさせるのはリスクが高いと思います。
うちではまず最初に、SIMフリーのスマホをサブ機として渡して「LINE」を習得してもらいました。
孫を持つシニアにとって、LINEが使えるメリットはスマホ習得のモチベーションにつながります。
・ガラケーでは小さい孫の写真がスマホでは大きく見られる!
・LINEのビデオ通話で孫の顔を見て会話ができる!
・離れた家族と無料で通話ができる!
・スマホで文字入力をする練習になる!(入力方式はフリックではなく携帯方式にしています)
「無料通話でおしゃべり」や「孫の写真」は、おばあちゃんにとっては、スマホ習得をためらわせないだけの理由になります。
「パソコンも結局習得できなかったし…」という自信が無い状態でも乗り越えられます。
スマホはSIMフリーか、DocomoのMVNOにする場合はDocomo端末でも大丈夫だったと思います。
(念のため機種ごとに確認してみてください)
LINEができるようになったら
LINEが使えそうでしたら、MNPでガラケーの携帯番号でそのままスマホを使えるように乗り換えを検討しましょう。
これには数ヶ月かけて判断して良いと思います。
私は母親に貸したスマホの通信量をチェックして、非常に通信が少なかったため、使った分だけ段階的にプランが適応される「FREETEL(フリーテル)」を選びました。
他の格安SIMでは「1GB」と「3GB」どっちのプランに申し込むべきか?などと迷ってしまって大きい方を選んでしまうと思うのですが、FREETELはたくさん使った月だけ多めのプランになりあまり使わなかった月は少ないプランになるので、料金の無駄が生じにくいと思い判断しました。
スマホ慣れしていないシニアは、若い人が驚くほど通信容量を使いません。
チェックしたら1ヶ月間で300MBほどでした。LINE通話したり、私のブログも閲覧していたようですが。
それなのにキャリア契約でスマホにしてしまうとパケット定額料金がお高いですので「いいお客さん」になってしまいます。
もちろん、スマホ慣れして外出先でもバンバン使うようになったら通信量は増えると思いますが、たくさん使ったとしても格安SIMは上限もそんなに高くありません。
格安SIMへの乗り換えで検討すべきポイント
1)キャリア同士の無料通話が使えなくなるが平気か?
家族で同じキャリアに揃えて無料通話を大活用していた場合には注意が必要です。
元々家族でキャリアはバラバラという場合はおそらく大丈夫かなと思います。
2)キャリアメールアドレスが使えなくなるが平気か?
今まで使っていた@docomo.ne.jpや@softbank.ne.jpなどのメールアドレスが使えなくなります。
私の母親の場合はSMS(電話番号宛てに送るメッセージ)しか使っていなかったため、何の問題もありませんでした。電話番号は変えませんのでSMSはそのまま新しいスマホに届きます。
ガラケー歴が長いとSMSしか使っていないというのは逆に気づきませんでした。
3)キャリア課金が使えなくなるが平気か?
有料コンテンツをキャリア課金していた場合に、課金が続行できない場合があります。
MNPをすると、dアカウント(旧Docomo ID)、My Softbankなどが使えなくなります。
シニアの場合、クレジットカードをECサイトごとに入力するのが不安という理由で利用している人もいるかもしれません。
4)たくさん通信をする場合に速度制限にならないか?
通勤通学などで毎日外出先で大容量の通信をする方は、格安SIMによっては速度制限がかかる場合があります。
シニアでそういう人は少ないと思いますが、旅行先でじゃんじゃん写真や動画をアップするような人は用心が必要です。
5)MNPするタイミングを選べるか?
現在使用している携帯電話がある場合に、古い方が使えなくなるタイミングが選べないと困ります。
FREETELはコールセンターにお願いの電話をして15分程度で開通されますので、お家にいてもMNPできるので助かりました。(コールセンターの営業時間内だけです)
こういうシステムが無かった1年前に格安SIMにする場合には店頭に出向かないといけなかったのですが、これが携帯契約している本人でないとダメとかの条件があり親を連れて行くのは面倒ですから、お家(実家)でできるのが一番楽ちんです。
格安SIMに申し込む手順
1)MNP予約番号を現在のキャリアで発行してもらう
ソフトバンクならソフトバンクに電話すると発行してもらえます。
だいたい3,000円程度の手数料がかかります。MNP予約番号には15日間の有効期限があります。
番号を発行するのに日数が掛かる場合もあるので、早めに着手してください。
営業時間の制約もあります。
2)格安SIM会社にSIMを申し込む
発行されたMNP予約番号とMNPする電話番号と有効期限の何月何日の情報が必要です。
FREETELの場合は、SIM単体で買う場合と本体と一緒に買う場合が選べました。
SIMのサイズはスマホに合う物を間違えないように指定してください。
今回はMNPなので通話SIMを選び、サイズはmicro SIMでした。iPhone 6だとnano SIMというように機種で異なりますので要注意。
なお、契約者本人のクレジットカードが必要な場合がほとんどです。
代理でウェブ画面に入力する場合は、セキュリティ番号を電話で聞き出すのが難しい場合もあるかもしれません。(「署名欄に小さく書いてある番号の右の3桁だよ」と言って読めれば良いのですが…)
3)ガラケーからスマホに電話帳をコピーする
吸い出せる場合もあると思いますが、件数が少ない場合は親孝行と思って手入力で…。
スマホ水没・紛失で消えたら大変なので、Android機なのでGmailの連絡先に入れる方式にしました。
4)ガラケーから要る写真などをコピーする
MicroSDカードなどを利用してコピーします。私の母の場合は機種が古すぎてカメラの解像度が低いため、ほとんどの写真をデジカメで撮っていたようで、バックアップはしませんでした。
5)SIMが届いたらスマホに挿す
これが最もシニアには難しいであろうプロセスです。
スマホのカバーを開けたり、ピンでトレイを出したり等、手先の細かい作業が要求されます。
静電気には気をつけて、電源を切った後で、SIMをスマホに正しい向きで入れてください。
6)APN設定をする
届いたSIMと一緒に説明書が入っているはずなので、その通りに設定します。
ここも、いきなりシニアがやるには難易度が高い項目です。
普通の人だっていじらない箇所ですからね。
APN設定までしたら、また一旦電源を落とします。
7)MNP実行を依頼する
FREETELの場合はMNP開通タイミングを選べるのでコールセンターに電話してお願いすると15分以内くらいに開通します。
その場合に、古い方のガラケーが圏外になるか、電源を入れ直すと圏外表示になります。
古い方が使えなくなったら、新しいスマホの出番です。
8)スマホの電源を入れて開通確認をする
無事に開通していた場合には、アンテナピクト(画面最上部の棒が何本か立っているマーク)が正常に表示されるはずです。
(ダメだった場合は、SIMの向きやAPN設定を見直すのと、コールセンターにMNP処理が完了したか確認をします。)
それでは、試しに、他の電話からMNP対象の電話番号に電話をしてみましょう。
スマホに着信すればOKです。
(ブラウザ画面などで通信が確認できてもWi-Fiで繋がっていただけで回線が開通していない場合もあるので、必ず電話をかけて確認しましょう)
9)SMSの疎通確認をする
念のためMNPした電話番号宛てにSMSを送ってみましょう。
「今までガラケーのメールに届いていたものは、このメッセージというアプリに届くようになるんだよ」と教えます。
10)必要なことをレクチャーする
今までLINEは使えてたとしても回線開通してからでないと教えられない項目があります。
-電話の受け方
-電話のかけ方
-SMSの送り方
-電話帳への登録の仕方
私が作った手書きのマニュアルはこんな感じです。
トホホ感がただよっておりますが…
シニアにはいきなり色々教えても一度には覚えきれません。
「聞かれたことを紙に手書きで書いて教える」
というのが良いと思います。
手書きのノートが少しずつ増えていくのであれば、覚えられるでしょう。
教えていて思うことは「+(プラス)」記号のようなアイコンがかなり厄介だということです。
LINEの場合は「+」を押すと、添付する写真などを選べるようになるのですが、意味が通じにくいようです。
連絡先の「+」も、連絡先の「追加」であることが分かりにくいようです。
「添付」とか「追加」というラベルが付いていたらいいのになと思います。
ハンバーガーメニュー(「三」のようなメニューを意味するアイコン)とか、もう論外ですよ。
感想
今回は私が既に格安SIMへのMNP経験があるということで、無事にスムーズに移行ができました。
いい親孝行になると思いますので、是非スマホ乗換を手助けしてあげてください。
格安SIMは、ここ1年くらいでググッと一般的になってきたように思います。
なにせゼロ金利・株安などで、お金が増えるのが難しい世の中です。
だったら、支出を減らすために、固定費の見直しは避けられません。
携帯電話料金は、下げられます!
中でも料金体系が柔軟なFREETELは良さそうなので、私自身も乗り換え予定です。その後乗り換えました。
実は最近あまり通信容量を使っていなくて格安SIMなのですがプランの容量を持てあましています。
毎月余った容量の繰り越しもあり全然使い切れていないという。
だったら、そもそも、あまり使わない月は安くして欲しい!!
このユーザーの希望をかなえてくれるプランは魅力的です。
私の母親の場合は1ヶ月100MB〜1GBに収まりそうなので月1,199円(通話料・SMS料金別)になりそうです。
▼使った分だけ安心プランの料金表をチェック
料金|FREETEL SIM|FREETEL(フリーテル)
※なお、「FREETEL SIM for iPhone」という、AppStoreからのアプリダウンロード時に発生するパケットが課金されないプランもあります。申込ページが別なので注意してください。
料金体型が同一なのでiPhoneユーザーはこちらを選んだ方がお得です。