リアルな夢の中へ。映画「ムード・インディゴ うたかたの日々」感想

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久々にマトモじゃない(褒め言葉)映画を観てしまいました。頭のネジを幾つも外される快感。

原作はボリス・ヴィアン「うたかたの日々」(または「日々の泡」)で1947年に出版された小説です。

映画では当時の時代を感じさせるタイプライターやニキシー管、その他ノスタルジックな小物がたくさん出てきます。
BGMにかかるジャズも私でも知っている曲もありました。

ストーリー自体は単純で、パーティーで出会った男女の交際から結婚、彼女が肺に睡蓮の花が根付いてしまう奇病で衰弱していく様子が描かれます。
バラ色の恋愛の時から、治療代にお金がかかって没落していくところまで、画面はカラフルからグレーに変わっていきます。

ヒロインは「アメリ」のオドレイ・トトゥでクラシカルな世界観にとてもマッチしていていい感じです。

この映画がすごいのは、人が見る夢をそのまま具現化したような画面作りです。

私は夢の映像化はかなり好きで、「インセプション」や「パプリカ」が大のお気に入りです。

この映画では、夢の中の奇妙なことがリアルに映像化されているその細かさがすごいです。
起きているのに夢を見ているような、ドラッグか何かで幻覚を見せられているのうな、一種の気持ち悪さが感じられます。

ドアベルに足が生えて逃げていくのをハンマーで叩き潰すとか、ひたすらシュールで、でもこんなシーン作りをよく思いつくなぁという作り手のイマジネーションの豊かさに感心しました。

ピアノを弾くと曲調によって味が違うカクテルを作る機械は原作から登場するらしいですが、ピタゴラスイッチの装置をエグい悪趣味にした感じで面白かったです。

この映画はきゃりーぱみゅぱみゅを担当するアートディレクターの増田セバスチャン氏も絶賛なのだそうです。

監督のミシェル・ゴンドリーという人は今回初めて知りましたが、要チェック人物になりました。

私は「スゴ本オフ」主催の試写会で観ましたが、一般公開は10月5日土曜日から新宿バルト9やシネマライズなどで上映されます。

万人受けする映画ではなく、観る人を選ぶ映画だと思いますので、以下の点にピンと来たらどうぞ。
・未来世紀ブラジル ・アメリ ・ベルヴィルランデブー ・クロエ ・きゃりーぱみゅぱみゅ ・スチームパンク ・レトロフューチャー

映画公式サイト
映画『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』10/5(土)新宿バルト9、シネマライズほかロードショー

原作本(訳が違う本が複数出ています)

映画のブルーレイ&DVDも発売に!

Posted from するぷろ (`・ω・´)

この記事を書いたのは

しゅうまい(@shumai)です。 新しいこと楽しいこと不思議なこと、わくわくすることが大好きです。iPad Pro+Apple Pencilでの手書きメモがお気に入り。→ 詳しいプロフィール

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