「Mercari SXSW 2019 報告会」で知る少し未来のこと #mercariSXSW

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3月28日にメルカリ社で開催されたサウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)の現地参加者報告会でお話を聞いてきました。ワクワクする話が多くてとても楽しかったです。

サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)とは


アメリカのテキサス州オースティンで開催される街を挙げての大規模イベントで、音楽や映画から最先端テクノロジーまでを扱っています。
今年は3月8日から18日まで開催されました。

学生さん大活躍の羨ましい制度


メルカリには「Mercari BOLD Scholarship」という、学生に現地視察を任せて若々しい感性のフィードバックを求める制度があり、そちらで選ばれた4名の学生による報告がありました。

「オッサンが行っても何もアウトプットしない」と主催の諸星一行さんから冗談めかして理由が述べられましたが、社会人になって目が曇る(?)前のフレッシュな感性で視察に同行してもらえるというのは、特にB2Cの企業側にとってメリットだと感じました。

Ryohei Anoさんの写真レポ:なぜか寿司に関する展示が複数あった模様

青木悠さん発表の私が感じたトレンド: (これ社会人ではなく学生さんです!)

自身もVRでコオロギを海老にして食べさせているMasaki Ohnoさん:(プロフィールがインパクトすごかったです)

Chihiro Banさんは海外からハングアウトを繋いで発表、フェイクニュースについての一コマが良かったです

発表者公開記事:
SXSWで未来の食について考えてきた話|オオノマサキ|note
出会い、学び、共有する。-現地で感じるSXSWの本質とは- Chihiro Ban – Speaker Deck

SXSWでみたXR関連トピックス!!


「XR」はVRやAR,MRのナントカ・リアリティをまとめたジャンル名です。

数ある技術の中でも特に体験してみないことには分かりにくいので、現地視察レポートは本当に貴重です。

そんな中でもVRゴーグルをかぶらずに楽しむ「見ないVR」がNHKと資生堂の共同ブースで展示されたというのが印象に残りました。

アイマスクで目を閉じて音と香りを味わうのも、自分の記憶から光景などを思い描き想像を広げているので、バーチャルであるようでリアルな体験なのだそうです。
視覚だけじゃない!むしろ視覚休め!というのが何だか良いですね。

また、第1次世界大戦のときに兵士が家族に送った手紙を通じて当時を体験するコンテンツ「Nothing to be Written」はOculus Goでプレイできるそうで、後でダウンロードしてみようと思いました。

他でもテトリスエフェクトのブロックが消えるときに香りを付けたVRや、暗闇で音と振動で演奏を楽しむCAVE without a LIGHT by SONYなど、視覚以外に訴えかけるものが発表者の印象に残ったようです。

五感のうち視覚以外というのは、何かキーワードな気がします。

関連まとめ:
【SXSW2019】オースティン視察まとめ #mercariSXSW / Twitter

Yet Another South by South west, Gaming and Film Festival


SXSWからメディアではあまり報じられていないゲームと映画について、楽しまれてきたレポートです。
後半になると帰ってしまう人も多くて前半よりは小規模なのだそう。
それでも、昔のアーケードゲームや色々なカードゲームの展示など、他ではなかなか一気に見られないものが集まっていたようです。

また、フィルムフェスティバルでは「Apollo 11」というドキュメンタリーフィルムが大絶賛だったそう。

NASAが撮影した未公開フィルムを元に制作され、5月にブルーレイ発売があるので日本でも観られるようになるかもしれません。

jollyは見た!Interactive Innovation Awards 2019


もっとも進歩的なデジタルプロジェクトに贈られるアワード「Interactive Innovations Awards」は、最終候補が65プロジェクト選考されて展示された上での投票で選ばれた賞だそうです。

受賞リストはInteractive Innovation Awards | SXSW Conference & Festivalsで見られます。

単なる便利だけではなく社会的な課題を解決する傾向があったそうです。

SXSWで気づいた今までのロボットに足りなかったもの


個人的にロボットは気になるジャンルで、既存と逆パターンのロボットと「共感」について、今後私たちがロボットを日常に受け入れて生活する上で大切になってくる観点が新鮮でした。

いいことばっかり見せてくるSNSで人間に感情移入できないけど、万能ではない弱いロボットには…

こちらのアヒル型ロボットは小児がんの子ども達のために開発されたそうです。
痛くてつらい治療を和らげるために会話してくれたり、作った人たちの想いも伝わるロボットの例でした。

Japan to Texas


最後にLINEからゲストの藤原聖さんを招いてのSXSWでの日本からの出展をまとめるコーナーでした。
実は結構なブースの出展がありマップまで配られていたそう。

中でも東大生が応募した中から展示するTodai To Texasでは、ドローンが持ち上げる棒にぶら下がってVRで空中散歩体験(実際には飛んでない)をできる展示があり、これは面白そうだなと思いました。

あと、NHK 8Kシアターは、映像を写真で見てもすごさが全然分からないぶりが逆にすごいです。
スクリーンではなく、440インチの巨大ディスプレイにPerfumeのパフォーマンスなどが映っていたそうですが、写真では「なるほどわからん」感しかしないという。
全体としても日本からのブースは結構好評だったことが伝わりました。

おわりに


これだけの内容を無料でシェアしてくださって、開発などで貢献することができない私でも参加して良かったです。
特にVR系は、自分が体験するか、体験した人から直接話を聞くことが大事だなと再確認できました。

何よりも「技術により未来は明るく開けてくるのである」という、1980年代ごろの感覚がふたたび呼び起こされました。
私が子ども時代に体験したつくば万博で植え付けられた、技術と未来はハッピー!なバラ色の感じって結構大事だったんじゃないかなと思います。

今回のイベントで発表者の方々が、これからを作っていく世代の方も既に作って来た方も、未来は確実に良くなっていくとポジティブに目をキラキラさせながら登壇されていて、くたびれた大人がいなかったのがさすがだなと感じました。

▼イベント中のツイッターはTogetterにまとめられています
Mercari SXSW 2019 報告会 まとめ #mercariSXSW – Togetter

この記事を書いたのは

しゅうまい(@shumai)です。 新しいこと楽しいこと不思議なこと、わくわくすることが大好きです。iPad Pro+Apple Pencilでの手書きメモがお気に入り。→ 詳しいプロフィール

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