「CamiApp S」でコクヨがまたデジタルとアナログの境界に挑戦
文具メーカーが作った新しい手書きデジタルメモの形は?さっそく触ってみてきました。
既に「CamiApp」シリーズで、手書きのメモをきれいにデジタルに取り込める仕組みを提供しているコクヨが、今度は撮影する手間を無くそう!と作った新ガジェットのお披露目イベント(8月21日)に参加してきました。
9月発売なのをちょっと早めに触ってきましたよ。
とにかく、ノーフォト・ノースキャンを貫くと、ノートの形はこんなになっちゃうのですね。
CamiApp Sとは
ノートに書いて右下のチェックボックスをチェックするだけで、スマホ経由で各種クラウドにノートの内容がアップロードされます。
とてもシンプル!!
あとでスマホのカメラで撮影したりスキャナーで取り込む手間が要りません。
もちろん、パソコンも要りません。
どういう仕組み?
このガジェットのキモは台座部分にセンサーがついていて、特殊なペンでなぞると位置が分かって、その軌跡を記録出来るというものです。
電磁誘導を使うのでペン側にはバッテリーは不要でコイルとボールペンだけ付いています。
ノートを外した台座部分です。
左側だけノートを置いた状態です。これで右側も貼り付けシートにノートの表紙をくっつければ準備完了です。
何回も貼って剥がせる特殊なシールが付いていて、ノートの表紙側も付け外ししやすいざらざらした面になっています。
電源ボタンや充電用マイクロUSBポートは上部に配置されています。
文字を書いて取り込んでみた
こちらのメモを書いて、チェックボックスをチェックしました。
「8月20日 21:00-22:00」に「今後のスケジュールについて」と書いてみました。
チェックボックスをチェックすると自動的にアップロードがされます。
スマホ側の同期間隔が最大10秒程度待ちます。
すると、スマホアプリ側にノートが取り込まれました。
日本語も文字認識がされて入力されています。(認識率は80%程度だそうです)
同時にGoogleカレンダーの所定のスケジュール時間帯に登録されました。
※Googleカレンダー同期には「打ち合わせ記録」のノートに書く必要があります。罫線・方眼ノートからはこの機能は使えません。
「CamiAppファイル」の下のURLをクリックすると、書いたメモ自体の画像ファイルもGoogleドキュメントにアップロードされて参照することができます。
なので、Googleカレンダーの共有機能を使えば、会社の議事録をチームメンバーで共有するのがとても簡単にできるという仕組みです。
ただし、新規の予定を作成するのみで、既にある予定をアップデートする機能は無いそうです。
ラインナップ
上で写真入りで取り上げた見開きのノートタイプに加えて、メモタイプもあります。
ノートとメモはそれぞれに「打ち合わせ記録」「罫線」「方眼」の3種類(計6種類)です。
本体がiPhone用とAndroid用が分かれていてBluetoothの規格が違うので兼用はできません。
Android用はNFCを使ってスマホをタッチするだけで同期できるので、どちらか迷ったらAndroid版の方が便利そうです。
感想・ファーストインプレッション
紙の上でペンでチェックボックスをチェックしただけで文書が取り込まれるのが、まさにアナログとデジタルの境界を越える瞬間で、とても不思議な感じがしました。
筆跡が取り込まれて結構細かいところまで再現されるので、文字が小さい人も大丈夫だし、絵や図形の取り込みがそのままされます。
ビジネスの現場でのスピーディーな議事録作成や営業記録作成にとても威力を発揮すると思います。
本体がメモパッド型だけでなく見開きのノートタイプもあるのが文具メーカーのコクヨらしいこだわりの点だと思います。
私は書いたノートが無くなったり順番が変わるのが嫌なので、モニター機を見開きノートタイプで申し込みました。
9月に実機を使ってのレポートもお届けする予定です。
でも弱点もあるよ
台座はバッテリー充電も必要だし、書き始める時にスイッチを入れていないと、紙にだけ書けて取り込めていないという弱点があります。
また、ペンも専用なのでペンを忘れるとアウトです。会社などで複数名で使う場合はペンは予備も買っておいた方が良さそうです。
しかし、書いたものが紙で手元に残るというのが大きいかなと思います。
紙さえあれば、デジタルに取り込むのは、また別の手段でできますから。
私のノート遍歴と期待
実は私は最近イベントレポートなどをメモするノートを何回か変えて調整してきていて、それでも満足していませんでした。
最初はモレスキンの9x14cmの小さなノートだったのですが、携帯には便利だったのですが、1ページに書けるスペースが小さすぎてつられて文字も小さくなるので後から読みにくいノートができあがっていました。
B6版のキャンパスノートも使っていましたが、モレスキンと比べると1冊のページ数があまり多くない(40枚)ので冊数が分かれてしまい、後から探すのが面倒でした。
今使っているのはラージ版のモレスキンで、これで書き込むスペースやページ数には満足しているのですが、ノートを無くしたら終わりで何のバックアップも無いのが不安です。
私の希望は1回書いたら面倒無くデジタルのバックアップができることなので、CamiApp Sはそれを満たす機能が備わっていそうなので期待しています!
予約・販売ページ
CamiApp Sは9月5日発売で予約受付中です
▼見開きノートタイプ Android版
▼見開きノートタイプ iOS版
▼メモパッドタイプ Andrdoid版
▼メモパッドタイプ iOS版
関連商品
Super Classicのコラボ商品が同時発売になります
▼メモパッドタイプ用の専用ケース。表紙押さえやペン収納ができます。
CamiApp Sメモパッドタイプ専用 ブックマークホルダー
▼社内打ち合わせの移動時に便利なバッグ