藤原竜也&山田孝之主演映画「MONSTERZ モンスターズ」感想
テレビで「GANTZ」やってたのですね。同じく渡辺雄介脚本で5月30日公開の「MONSTERZ モンスターズ」を試写会で見てきましたので感想です。(ネタバレなし)
映画「MONSTERZ モンスターズ」は「人間を操れる」藤原竜也と「唯一操られない」山田孝之がバトルするという分かりやすいお話の映画です。
原作は韓国でヒットした「HAUNTERS」という映画を元にしたリメイク作品です。
「リング」シリーズや「クロユリ団地」の中田秀夫監督ということで、操られた群衆がシュールに飛び込み自殺するシーンなどは不気味でおどろおどろしく、ただ必要以上にショッキングにはならずにある意味あっけらかんと描写されています。このあたりのバランス感覚は安心して見ていられる感じで、デートで観に行っちゃっても大丈夫だと思います。
ただ、私はこの設定や「生き残るのは、人間を操れる男か それとも唯一、操られない男か」「禁断のバトル、勃発。」というキャッチフレーズから「デスノート」のような「壮絶な頭脳戦」を期待して行ったのですが、あまり頭脳戦になっていなくて、普通のアクション映画でした。
人間を操れる男(藤原竜也)は、人間を操る能力を使うと使った量に応じて体の一部分が壊死してボロボロになっていきます。なのに、その能力をあまり「節約」せずにどんどん使ってしまうので「えっ?いいの?」ってこちらが心配になってしまいます。まぁ、お金はいくらでも手に入るので、義足とかは買い放題ですが、不便じゃない?
あと、この体が壊死してしまう設定があまりストーリーに生かされておらず、例えば「大事なものを手に握っているのに、罠にかかってうっかり能力発動して手が破壊されて大事な物を落としてしまう」とか、そういう絡みはありませんでした。
唯一操られない男(山田孝之)は、怪我してもすぐに治ってしまう異能なキャラクターで、既に自分は普通の人間ではないと分かっており、家族を事故で失って自分だけ生き残ったので孤独感も抱えています。
趣味は地図マニアでツイッターで人気アカウントも持っているというあたりは、とても現代的。
ちなみに、エンドクレジットの協力欄にツイッターとLINEが出てきます。
そんな二人が自分の持てる力を使ってバトルするわけで、「操られる人間」がたっぷり出てきます。
撮影はエキストラを大量に使って真夏の酷暑に撮影されたそうです。
時間が止まる能力では無いので、止まっている人間は動作を止めただけで微妙に動いています。
完全に止まっているわけではない生っぽい静止は、不気味ですがフラッシュモブのような滑稽さも伴っています。
しかし、全体としてはちょっと惜しい。
あともう1工夫くらいでもっとドキドキハラハラで面白くなったと思うけど、細かいところに目をつむればアクション映画としては楽しめると思います。
蛇足:相貌失認的観点から
俳優や芸能人の顔を覚えるのが苦手な私ですが、勇者ヨシヒコシリーズで山田孝之はさんざん見ていたので顔はすぐに分かりました。藤原竜也もこの役では常に足を引きずっているので、キャラ立ちしており、他の出演者も見分けが付きやすくこの映画はとても分かりやすいです。また、今回で石原さとみの顔をやっと覚えることができました。くちびるで覚えたのでマスクされたら分かりません。きれいな人の顔を覚えるのは難しい…。
山田孝之といえば「電車男」私はこれで山田孝之の存在を知りました。
若い人は知らないかもしれないけど2ちゃんの名物スレに当時は夢中になったものです。
▼山田孝之が本物のオタクにしか見えない!
ちなみにワーナーブラザーズの試写室の入り口はこんな感じでした。
試写にはツイッターのインフルエンサーを直接招待しているようで、他の観客は映画評論家やメディア系の人かなと思われる人たちでした。
作品の詳しい劇場情報や予告編などは公式サイトへ!
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