ビットコインを活用した寄付システム「KIZUNA」に注目

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以前クラウドファンディング募集中の記事で紹介した「KIZUNA」が無事にサービス開始となりローンチ発表会が開催されました。将来構想にワクワクするような内容でした!

「KIZUNA」とは


KIZUNAは、ビットコインをハートフルに活用し無駄なく寄付を届けるためのサイトを構築するというプロジェクトです。

昨年2016年の7月11日に支援人数111人・金額1,713,000円を集めてクラウドファンディングが成立しました。

その時に私が書いた応援記事です
クラウドファンディング応援「寄付サイトKIZUNA」ビットコインを使い1円でも多くを現地に直接届けたい

このローンチを記念して1月27日に渋谷でお披露目会が開催されました。

KIZUNA発起人の藤本真衣さんの想い


プロジェクトの発起人であり株式会社グラコネ代表取締役の藤本真衣さんから、挨拶がありました。
彼女はミスビットコインを名乗ってビットコインの啓蒙活動やビジネスマッチングで活躍しており、私をビットコインワールドに招き入れた人物のうちの一人です。

みんなが笑顔で生きる権利があり、寄付は必要な仕組みですが、現状の寄付の仕組みには問題点も多く何とかしたいと考えていた藤本さん。

そこで偶然ビットコインに出会い、ビットコインの透明性・直接相手に届くところ・手数料や中間搾取を抑えて全額を寄付できるところに注目しました。

実はKIZUNAを立ち上げる際の検討事項では手数料を取る取らないの議論はあったそうですが、ゼロにしたいというこだわりを押し通しました。

また、キュレーション制度を取り入れて、適切な相手先に寄付ができるようにキュレーターが選定に関わります。

早速、できたてほやほやのサイトへの寄付デモンストレーションがあり、ビットコインの送金が行われると画面に反映されました。

KIZUNAの今後のアップデート計画について


開発を担当した株式会社deBitの高橋篤樹さんからは、ブロックチェーン活用やOSS化について語られました。

現在のKIZUNAはとてもシンプルな最低限の第1段階のものになり、今後の方向性として2つのことを考えているそうです。

1つはKIZUNAアカウントで、これは個人の寄付の履歴を証明するものです。履歴をブロックチェーン上にヒストリー化するということで、一つの社会的信用として機能する可能性がありそうです。

2つめはオープンソース化で、誰もが自分の寄付サイトを立ち上げられるようにできるそうです。世界中で使って欲しいという、地球全体の役に立ちたいという気持ちが伝わりました。

KIZUNAを支える基盤システムについて


株式会社FIXERの千賀大司さんからは、KIZUNAのインフラ面の説明がありました。
千賀さんは機械学習の分野の活躍で昨年Microsoft MVPを受賞した凄腕のエンジニアです。

寄付サイトはハッキングやDDoS攻撃なども予想され、しっかりした基盤が必要とのこと。
FIXERでは伊勢志摩サミットの公式ページなどを運用しましたが、やはり世界中からアクセスやサイバー攻撃もありましたが、無事に運用できた実績があります。

KIZUNAのオープンソース化はWordPressを参考にしたそうです。
Automattic社はWordPressを公開していますが、サービスで収益化して成り立っています。

KIZUNAの仕組みを自前で運用したい方はFIXERのMicrosoft Azureのフルマネージドサービス「cloud.config」で構築することもできるようになります。
(KIZUNAは環境依存させる意図は無くAzure以外でも動かせるそうです)

KIZUNAがひらく未来について


シビラ株式会社の篠原裕幸さんからは未来を変える熱い思いが語られました。

「本当はビットコインなんてどうでもいいんです!」と冒頭から意表を突いた篠原さん。
技術にフォーカスするのはおかしくて、やりたいことを実現させることが第一ということを言いたかったそうです。

寄付をすれば救われる人は確実にいるので、このプロジェクトをKIZUNAだけでやるのではなく、最初の小石の一つを投げてあとは世界中に広がればと思っているそう。

例えば、おじいちゃんが寄付をした履歴を孫が見られたら、孫の人生も変わるかもしれません。

感想


正直なところ、クラウドファンディングで集まったお金が170万円くらいだったので、これだけのお金でできることはかなり限られるのではと危惧していました。
エンジニアを数人雇ったらすぐに消えてしまう金額です。

しかし、藤本真衣さんと集まったメンバーの行動力と熱意でスポンサー企業や技術提供を受けることができ、プロジェクトは堅実に回り始めました。

KIZUNAという実際に動く仕組みを開発運用した実績は、技術提供企業にとっても大きなものになると思います。

また、オープンソース化を視野に入れていますが、寄付先を見つけたりコネクション作りなどはソースコードをコピーしたところで真似ができないところです。
KIZUNAはコピーされても一向に構わないわけです。

今回の発表会では登壇者の全員からあふれ出るような強い情熱が感じられて、普通のサービス発表会とはまた違った雰囲気を感じました。

オープンしたサイトはまだまだ荒削りで機能も少ないですが、今後の発展を楽しみにしています。

ちなみに、私も会場からビットコインで寄付を行いましたよ。

▼オープンしたKIZUNAのサイトはこちらです
https://www.kizuna.world/ja

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この記事を書いたのは

しゅうまい(@shumai)です。 新しいこと楽しいこと不思議なこと、わくわくすることが大好きです。iPad Pro+Apple Pencilでの手書きメモがお気に入り。→ 詳しいプロフィール

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