その目標設定、途中経過が計測可能ですか?
「今年の抱負」を作った方も多いのではないかと思います。1年間という長い期間で達成すべき目標を設定する場合は、途中経過が計測可能でないと困りますよ。
このブログをお読みの方には「目標設定のSMART」をご存じの方も多いでしょう。
ここでは、まだ知らないという方のために説明します。
目標設定のSMARTは
■Specific=テーマ・表現は具体的か?
■Measurable=第三者が定量的に測定可能か?
■Achievable=現実的に達成可能か?
■Result-oriented=「成果」に基づいているか?
■Time-bound=期限がついているか?
コンサルタントのSMARTな目標設定法とは? [コンサルタントで働く] All Aboutより
の頭文字を取ったものです。
このフレーズにも色々な方言というかバリエーションが存在しているので、違う英単語で理解している人もいます。
■Specific=テーマ・表現は具体的か?
どんな目標も具体性がなくては達成しようがありませんよね。
よくある目標が「○○を頑張る」
頑張るって?何をしたら頑張ったことになるの?頑張ったことで何が出来るようになるの?
よくある目標その2「英語ができるようになる」
できるようにって?何ができたら?会話?暗記した単語の数?TOEICスコア?
■Massurable=第三者が定量的に測定可能か?
SMARTのうちで一番大事なのは、この項目だと思います。
自分一人だけの秘密の目標であっても、数値で定量的に測定可能である目標が望ましいです。
1年掛けて達成しようという大きな目標であれば、少なくとも3ヶ月ごとに途中で測定可能でなくては、進み具合の把握ができません。
「英語を頑張る」は「英単語を毎日10個覚える」&「オンライン英会話を週に3回受講する」&「TOEIC受験 年●回」のように数値化してみると、途中で目標が達成できているのかどうか把握しやすくなります。
結果が、英単語が1ヶ月で300個覚えられたのか、30個しか覚えられなかったのか。ぱっと見てどちらが進捗がまずいかはすぐに分かりますよね。
数字は必ず300は30より10倍多いです。誰がどう見てもです。
「今日の単語は難しかったから10個覚えられなかったのは仕方ない」と仕方ないモードが続くとずるずると成果は落ちてしまいます。
余計なさじ加減をするより、きっちり数値で把握して、甘えの余地が無いようにしましょう。
■Achievable=現実的に達成可能か?
目標を立てるときに、壮大すぎて実現出来なさそうな目標は目標ではなく「夢」のままです。
自分でできそうな目標に絞りましょう。
大きな夢は細かく分けることで目標に変換しやすくなります。
やる気を持って必ず達成するぞと意気込めるような目標を設定しましょう。
■Result-oriented=「成果」に基づいているか?
SMARTのうち2番目に大切なのはこの項目だと思います。
どのような成果を出したら達成とするかを予め決めておきましょう。
そうしないと、自分でも達成したかどうか判断がつきかねてしまいます。
後になると判断が甘くなることもあると思うので、目標設定と同時に達成基準も作った方が良いです。
もちろん人によって成果の内容は異なります。
Aさんの「英語ができるようになる」=「TOEICスコア860以上を取得」
Bさんの「英語ができるようになる」=「●月の海外研修を無事修了する」
■Time-bound=期限がついているか?
こちらも忘れがちですが、重要な項目です。
「今年の目標」なら年末が期限ですが、もう少し細かい目標にする場合は何月何日までというのを決めておかなくてはなりません。
といっても「M」の数値目標を決めるときに同時に達成時期も決まるものと思います。
振り返ってみて
私が目標設定のSMARTを知ったのは社会人になってからという遅い時期でしたが、それでもとても役に立ちました。
たまに振り返ると、やっぱりこれを知っていると知らないとでは、成果も違ってきそうと思います。
いや、知っているだけじゃなくて、ちゃんと実行することが大事ですね。
私がSNSなどで今年の目標を発表すると、「細かいですねぇ」と言われることも多いのですが、これ全部を入れると細かくなってしまうんですよ。
目標関連でちょっと気になる本