Pocketのパブリッシャー用機能で解明されるブログ記事の読まれ方
Pocketのパブリッシャーアカウントが有効になったので、さっそくダッシュボードを見てみました。記事毎に「インパクトランク」「保存されたランク」が分かり、更に保存後の開封率も分かります。
ここ数日で人気のPocketボタンですが、パブリッシャー用アカウントの登録があります。
登録すると、色々な数字を知ることができるので、アクセス解析の一つとして参考になりますよ。
パブリッシャー用アカウントが準備できると「Your Pocket for Publishers Account Is Ready!」というメールが来ます。
私は数日かかりました。
そのメールにあるリンクをクリックすると、ダッシュボードを見られます。
以下、数字が少ないので、あてにならないかも知れませんが私の統計です。
いきなり、ばばーんと保存された記事の開封率「36%」が目に入ります。
記事の平均寿命は「4日」だそうです。
そして、Top Content では、Saved Rankが多い記事が順番に分かります。
Top Contentを更に展開するために「See More…」をクリックしてみました。
Saved Rankは、保存された回数だと思います。
この中では、Saved Rankが5位と高いのに、Impact Rankが42位と低い記事が気になります。
見出しをクリックすると、更にこのような画面になり、
24回保存されたが、開封されたのは5回であり、開封率が21%、寿命は8日間ということ分かります。
これは、保存はされたけど、後から開かれなかったのが8割ということですね。
つまり、気になってとりあえず保存はしたけど、後から見返すほどの引きはあまり無かったということでしょう。
まさに「あとで読む」の放置です。
では、逆にImpact Rankが高いのにSaved Rankが低い記事はどうなのか見てみましょう。
そのためには、Top Contentの画面で、Impact Rankの見出しをクリックすると、ソート順が変わります。
Impact Rankが4位なのにSaved Rankが58位の記事がありました。
その記事の詳細を見てみますと、
11回保存されて、12回開封され、開封率は73%ということが分かりました。
開封率は数字が合いませんので、1人の人が何度も開封をしたのかなと思います。
先ほどの記事と比べると、こちらは保存してくれた人のうち開封して読んでくれた人の割合が多い、隠れた人気の記事であると見て取れます。
そして、寿命が長い記事も見つけました。
寿命は一覧に表示されないので、1つずつ手探りで開いてみないと分かりません。
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で、Impact Rankは一体何の数字なのかというのが問題ですが、これは公表されていないみたいです。
おそらく、何度も開封したり、Pocketに入れてからシェア機能を使って他の人に広めたりというアクションがカウントされているのだろうと思います。
このあたりについては、Saved数が少ない私のブログではあまり分析できませんので、人気ブログの方が考察してくれると嬉しいです。
既に考察されている方はこちら:
Pocketボタンが可視化する「見えないバズ」とウェブコンテンツの新しい指標 | Lifehacking.jp
Saved RankにしてもImpact Rankにしても、複数名で運営しているブログメディアでは著者ごとに集計できるので、著者のランク付けも容易になりそうです。
(私のブログの集計では「Top Authors」は誤動作しているみたいで集計は機能していません)
今までブロガーはアクセス解析のPVを主に気にしていて、あとははてブ数やシェア数を参考にしていたと思うのですが、Pocket数についても気にしてみると、自分のブログの意外な傾向が分かるかもしれません。
あと、単純に「嬉しい」という感情も湧いてくるはずです。
わざわざ保存して後から読み返してくれる人がいるというのが数字で見えますから。
これでブロガーさんのモチベーションが上がったら良いですね。
もちろん、Pocketを使っているのはネットに強い人たちなので現時点では偏りはあると思いますが、今後もPocketの利用者は増えていくと思われます。
(Evernoteみたいに日本語化されないかな…)
そんなわけで、まずはPocket for Publishersに登録してみましょう。
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