ブロガーや写真愛好家の皆さん、勝手に写真を使われていますよ

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色々言われているバイラルメディア・キュレーションメディアですが私にも関係があった一件がありました。


既にかなり拡散されて有名になった「鈴木です。」さんの記事
パクリアフィサイト「KAUMO」に画像をパクられて削除依頼をしたらまたメールくれと返信が来た – 鈴木です。

ここではKAUMOが4枚の写真を無断で使用したと書かれていました。
「ふーんそんなメディアがあるんだー。どれ、友達の写真が上手い人のブログで調べてみよう」と思い立って、Googleの検索欄に「site:kaumo.jp example.com(実際は友達のブログのドメイン名)」と入力してみました。

これは、写真の下に申し訳程度に「出典」という欄があり、そこにURLが記載されているからです。ブログ名や記事タイトルではなくてURLなので検索しやすいですね。

すると、出るわ出るわ、10件以上表示されました。

それを見て「え、もしかして、ひょっとして」ということで、写真にはそんなに自信が無い私のブログからも出典になっていないかチェックしました。
「site:kaumo.jp shumaiblog.com」「カチャ、ッターン!」(エンターキーを打鍵する音)

そうすると、こちらの記事が引っかかりました。
見たい方は魚拓なのでリンク先に進んで下さい
(cache) 海の上でスペシャルな気分を味わえる!東京ヴァンテアンクルーズ!

KAUMOで、私のブログから2枚使われた写真のうち1枚です。

こういう形での無断掲載で、私の元々のブログ記事の内容は何一つ載せていないのに、ちゃっかりと「写真だけ」かっさらって、空間埋めのクリップアートのように載せているのを見て、「なんということだ」と思いました。

私は写真を自分のブログで公開していますが、無料素材として提供しているわけではありません。
ブログのフッターには「All Rights Reserved」と明記しています。「CC」ではなく。

これがよちよち歩きの素人ブロガーがよく分からずに載せているのだったら強くは咎めませんが、KAUMOはカウモ株式会社が運営する営利を目的とした商用サイトです。

私はカウモのコーポレートサイトを見てCEOの太田和光さんの名前で検索して公開ツイッターアカウントを見つけました。
(すいません、かなり怒りモードで書いていたようです)

※この時点では見直しをすることしか書いてありませんでした。それ、対応策何も決まってない…。

そうか、92世代、対応は早いな。私の写真は消してくれたんだなと、記事を確認しに行ったら…
んん?
(archive)海の上でスペシャルな気分を味わえる!東京ヴァンテアンクルーズ!

最後の写真を別の人の同じ「鐘」を撮った写真に取り換えただけじゃないの!
今度はブログじゃなくて写真愛好家が写真を評価し合うSNS「GANREF」から取ってるよ。

ということは、ひょっとして、と思って「flickr」を出典にしている記事を見たら、案の定「All Rights Reserved」の写真をたくさん使っていました。
あと、「CC-BY」の場合は撮影者名の明記も必要だけど出典欄には名前は出ないので、そもそもシステムとして対応されていない。

ああ、もう、クラクラしてきました…。

【追記】「site:kaumo.jp amanaimages」で検索すると有料ストックフォトのアマナイメージズから写真を取った記事が多数検索にヒットするとコメントで教えていただきました。よそ様の「商品」を堂々とパクって平気とか信じられません。(既にKAUMOから該当記事は削除されています)【追記おわり】

分かったよ。分かりました。
これは、家の固定電話に出ることが無いので電話応対が出来ないという最近の社会人一年目と同じ現象だ!

最初から何の不自由も無いブロードバンド接続で大量にコンテンツを消費できる時代に生まれて、人が時間をかけて一つずつ写真を撮ったりしていることを想像できない環境にいたのでしょう。

ネットに公開されているものは、公開されているんだから全部自由に使って良い!
っていうか何でこの人たち怒ってるのか全然分からなーい。

そう思っているのかもしれません。

かつて「ネチケット」という単語があった頃、「無断リンク」という単語もありました。
人のホームページにリンクを張るときには断りを入れないといけない風習があったのです。
しかも、トップページ以外にリンクをしてはいけないという人もいたりしました。

この風習はページ数が記事を書いた分だけどんどん増えていくブログの登場とともに急速に風化していきました。

ひょっとしたら、今はそういう時代の流れの変化地点に来ているのかもしれません。

それでも、掲載する側が一方的に利益を得て、掲載される側は取られっぱなしというのは良くありません。

カウモはカウモの運営体制へのご指摘に関する説明とお詫びについて|カウモ株式会社(消えたのでarchiveより)にて

転載禁止を希望しているサイト様につきましては、運営されているドメインからコンテンツが引用できないようシステムに登録をいたします。当サイトのお問い合わせ窓口よりご連絡頂けますようご協力よろしくお願いいたします。

という対応策を発表しました。

私はこれをバイラルメディア業界全体が共有して、転載歓迎の人と転載禁止の人を各メディアで判断できるようになったら良いかなと思います。

まずは転載禁止の人は連絡しましょう。
自分がカウモに転載されているかどうかはGoogle検索で「site:kaumo.jp shumaiblog.com」のように検索すると分かります。

これを応用すると他のサイトでも転載されているか分かります。
アクセス解析で見たことも無いサイトからリンクされている場合もありますよ。出典の申し訳程度のリンクはほとんどクリックされることが無いので、アクセス解析にリンク元からのリファラとして出て来ないからです。
一度は調べてみてください。

▼続編の記事を書きました
パクリメディアに負けず頑張って一次情報を発信し続けよう
被リンクをチェックしてパクリメディアからの無断使用が無いか確認しよう

▼自分の権利を守るために著作権について勉強しよう!(私は泥縄ですが…)

この記事を書いたのは

しゅうまい(@shumai)です。 新しいこと楽しいこと不思議なこと、わくわくすることが大好きです。iPad Pro+Apple Pencilでの手書きメモがお気に入り。→ 詳しいプロフィール

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