「電子書籍による個人出版」セミナーを聞いてきました

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電子書籍のセミナーを受講しました。講師は「キンドルで本を売る」を書かれた小林啓倫(@akihito)さんです。電子書籍の定義から実際にKindleダイレクト・パブリッシングで本を出版された話や、電子書籍の未来についても触れられており充実の内容でした。

kindle

seminar

電子書籍とは


最近も電子書籍関連のニュースは目にすることが多い注目の分野。
(ニュースの例)
パナソニックが出版社の買収を検討
AppleがiBookストアを開店
ヤフーが電子書籍の発行を開始
→ もう、電子書籍は大手出版社だけのものではない。

マーシャル・マクルーハンの有名な言葉「メディアこそがメッセージである」
電子書籍というメディアのメッセージは何か?

成功した電子書籍の例

「機械との競争」Race against the machine
日本では大手出版社から出されたが、元は電子書籍として出版されたもの

“Waiting for Love” Marie Force
個人が大手出版社に断られたスーパーモデルのラブストーリーを公開して50万ダウンロード

“Fifty Shades of Grey” E.L.Jones
「SM」というアダルトなテーマの話が8,000万部売れた。元はファンサイトでの二次創作。
本棚や家族との共有パソコンには置きづらいテーマの本は電子書籍で売れる。

電子書籍の進化は


A.本の発展系としての電子書籍
B.ウェブの発展系としての電子書籍
両方ありえるが、双方の「悪いところ取り」のリスクもある。

電子書籍をKDPで出版するまでの流れ


(1)ネタを選ぶ … ネタは大切。早く書き上げるにはテーマを充分に絞ると良い。
(2)書く … 本にはフォーマットがある。表紙のことを忘れていた。紙の本は分業されて編集者やデザイナーがいるが、KDPでは全部自分でやることになる。
(3)アップロードする … ファイル上の問題が自動検出される。この問題を潰すのに結構時間がかかった。
(4)プレビューする … ここで気づいたが(3)と(4)は逆の順番で行うべき。
(5)公開を待つ … 審査があるので、きわどい内容のものは弾かれたりする。また、公開したい日に公開できないこともある。
(6)販売レポートを見る … どれだけ売れたか分かるのと、ポピュラーハイライトという機能では、どの箇所にアンダーラインを多く引かれたかが分かる。

KDPで本を出してみて分かったことのまとめ


1.表紙が重要 … お客さんはこれを見て買うかどうか決めるので、タイトル文字が小さいのは失敗だった。
2.「商品の説明」が重要 … 今までは出版社がやってくれていたが、執筆の上にこれも考えるのは気力が必要。
3.サンプルへの意識 … サンプルとして先頭の15%が公開されるので、続きをよみたくなるように配分するのが重要。
4.ソーシャルメディアが重要 … 個人としてできるのはソーシャルメディアでの宣伝だけ。
5.値付けが重要 … 取り分が35%か70%になり、70%もらえるのは250円以上なので250円本が多い。海外では最近は99セント本が増えている。
6.テーマ選定が重要 … 売れるかどうかに関わる。

これから電子書籍で何が起きるのか?未来予想


個人メディアとしての進化
1.エコシステムの構築
 原稿作成ツールの充実(「一太郎 玄」はEPUB保存機能が付いた)
 デザインや企画立案、リサーチ支援
 校正支援など
執筆するための支援環境が構築される

2.価格・販売戦略の多様化
 無料ダウンロードや1巻目は格安のデアゴスティーニ戦略など、旧来の本の売り方とは違うもの

3.機能の多様化
 マルチメディアを埋め込んだコンテンツなど書籍だけの機能にとどまらない
 LINE小説などの新しい形も生まれている

社会に与える影響は?
マクルーハンの「テトラッド」で考えてみる
1.拡張(Extension) … 執筆活動が拡張される
2.衰退(Obsolescence) … 「新書」的なフォーマットは電子書籍が担うことになる
3.回復(Retrieval) … 本は読むだけではなく参加するメディアになる
4.反転(Reversal) … 「ペイウォール」の定着により、有意義な情報は課金の壁の向こう側へ

私の感想


電子書籍は本のふりをしているけれど、全く本と同じではなく、ウェブの拡張という見方もあるのですね。
また、やろうと思えばローリスクで出版できる環境も既に充分に整っています。
あとは「やるかやらないか」だけですね。
「いつか本を出そうと思っているんだ」という人にはチャンスが広がっています。

個人的には「LINE小説」があることにびっくりしました。ツイッター小説までは知っていたのですが。
“LINEで読む”ために作られた新感覚の小説「トークノベル」が誕生 : LINE公式ブログ
※現在は「リフレイン」はもう公開されていないようで表示されませんでした。

講師の方の本(著書・監修)

d-labo


今回のセミナーの会場はミッドタウンタワー7Fという便利な場所にあるスルガ銀行の「d-labo」で行われました。
d-laboでは、バラエティに富んだセミナーを基本的に無料で開催しています。
私も今まで知らなかったのですが、要チェックのページです。
イベント | d-labo
過去のイベントレポートも充実しています。
イベントレポート | イベント | d-labo

Ustreamアーカイブでセミナーの録画が見られます


前半


Video streaming by Ustream

後半


Video streaming by Ustream

この記事を書いたのは

しゅうまい(@shumai)です。 新しいこと楽しいこと不思議なこと、わくわくすることが大好きです。MacBook Pro 15inchとiPhone 7 Plusの大画面コンビでブログを更新しています。→ 詳しいプロフィール

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